■専業主婦家庭でも子育ては夫婦平等にやっていきたい
――職場復帰されてからの生活はいかがですか。1年半のブランクに対する不安はありませんでしたか?
竹村さん 実は休む前は40〜50人くらいの規模だった会社が急成長して、復職するときには社員数が倍になっていたので、知らない顔が半分くらいで驚きました(笑)! しかし、業務自体に不安はなく、ワクワクのほうが大きかったですし、意外とスムーズに戻れました。
――現在はどのように両立されていますか?
竹村さん 仕事は在宅勤務と出社を半々くらいのペースで組み合わせて働いています。在宅の日は、長女を幼稚園バスの来るところまで送り迎えしたり、2人をお風呂に入れたり。通勤時間がない分、その時間を子どもたちとの時間に充てていますね。夜の寝かしつけは今でも毎日、私の担当です。
――在宅の日でなくても寝かしつけ担当なのですね。会社と自宅の距離は近いのでしょうか?
竹村さん 会社までは片道1時間半ほどかかり、通勤時間は決して短くありません。それでも、出社する日は基本的に定時退社にしているので、平日だからといって「子どもたちとの時間が取れない」と感じることはないですね。
――専業主婦家庭だと、どうしても「育児のメインはママ、パパはサブ」という役割分担になりがちです。でも、竹村さんのお話を聞いていると完全にどちらもメインとして関わっている感じがしますね。
竹村さん 子育ては夫婦平等がベースだと考えています。妻が専業主婦だからといって「子育ての中心は妻」という形にはしていませんし、妻自身も「自分は専業主婦なんだから、全部やるべき」という気負いはなさそうです。子どもが体調を崩したときも、僕が早退して子どもを小児科に連れて行くこともあります。
――もともと「子育ては夫婦平等で当然」というお考えだったのですか?
竹村さん 多分違いますね。どちらかというと、妻の考えに自分が寄って行った気がします。 妻はよく話してくれるタイプなので、普段のおしゃべりを通じて「育児に対してこう考えているんだな」「こういうときはこうしてほしいんだな」と、自然と彼女の価値観を学んでいきました。
僕が取得した育休については、妻も友人たちに「良かったよ」と話してくれているようですし、育休中も何度も「ありがとう」と言ってくれました。彼女にとっても満足のいく時間になったのであれば、何よりです。
――最後にこれから出産を迎えるご夫婦にメッセージをお願いします。
竹村さん 育児のスタイルは夫婦の数だけあると思っています。育休を取らずに働くことを優先するのも、育休をしっかり取得するのも、どちらもその家族にとってのひとつの正解です。
大切なのは夫婦がお互いにどう考えているかを理解し合うこと。こちらが本当に重要です。同じ方向を向いてその家族にとって良い選択ができればそれが一番だと思います。
(取材・文:江原めぐみ、イラスト:ぺぷり)
