甘い炭酸飲料やスポーツドリンクなどの飲みすぎによって引き起こされる「ペットボトル症候群」をご存知でしょうか。
この病気は、「ソフトドリンクケトーシス(糖尿病性ケトーシス)」といって清涼飲料水の過剰摂取により急性糖尿病が引き起こされた状態を指します。
甘くて美味しい清涼飲料水ですが、飲みすぎてしまえば血糖値が急上昇し、様々な症状が引き起こされるため注意が必要です。
この記事では、ソフトドリンクケトーシス(糖尿病性ケトーシス)の予防方法を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)」の症状・原因はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
ソフトドリンクケトーシス(糖尿病性ケトーシス)の予防

ソフトドリンクケトーシス(糖尿病性ケトーシス)を予防する飲み物の選び方を教えてください。
ソフトドリンクケトーシス(糖尿病性ケトーシス)を防ぐための日常的な飲み物には、糖類が含まれていない飲料を選ぶと安心です。たとえば、ミネラルウォーターや麦茶などです。しかし、お茶の中でも緑茶・紅茶・ウーロン茶などにはカフェインが含まれています。夏場の暑い時期などは脱水を引き起こすこともありますので、カフェインが含まれない麦茶やルイボスティーなどをこまめに摂ると良いでしょう。
カロリーオフや無糖の飲み物もリスクが高いのでしょうか?
カロリーオフや無糖と表記されていても、糖分が含まれている場合があります。具体的には、以下のように表示基準が設けられています。(飲料100mⅼあたり)ノンカロリー・カロリーゼロ:カロリーが5kcal未満のもの
カロリーオフ・カロリー控えめ:カロリーが20kcal未満のもの
無糖・ノンシュガー・糖質ゼロ:糖類または糖質が0.5g未満のもの
微糖・低糖・糖分控えめ:糖類または糖質が2.5g未満のもの
1本あたりの糖分が少なかったとしても、大量に飲み続ければ血糖値は高くなってしまいます。甘い飲料を飲み続けることは避けるようにしましょう。また、普段から飲んでいる飲料の栄養表示を確認することも大切です。
水分補給にはお茶を選べば問題ないのでしょうか?
無糖のお茶であれば問題ありません。しかし、糖分が含まれていないお茶であっても、カフェインが含まれているものがあります。例えば、緑茶や紅茶などです。カフェインを含むお茶には利尿作用があるため、体内の水分を尿として排出してしまいます。水分補給のために飲むのであれば、カフェインの含まれていない麦茶やルイボスティーなどがおすすめです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
自動販売機やコンビニなどで手軽に手に入る清涼飲料水を好んで飲んでいる方も多いかもしれません。しかし、過剰に摂取してしまえば、急性糖尿病を引き起こすことがあります。熱中症対策が必要な夏場であっても、甘い飲料だけを大量に飲むことは避けましょう。日常的な水分補給には、ミネラルウォーターや麦茶を活用するのがおすすめです。
編集部まとめ

今回は、清涼飲料水の飲みすぎによって引き起こされる「ソフトドリンクケトーシス(糖尿病性ケトーシス)」について解説しました。
この病気は、日常的に甘い飲料を飲み続けることによって、突然糖尿病を発症してしまうのが特徴です。
甘い炭酸飲料はいうまでもなく、野菜ジュースやフルーツジュースなどにも糖分が多く含まれているため注意が必要です。
さらに、カロリーオフや無糖などの表記がある飲料でも、糖分が含まれていることがあります。
知らず知らずのうちに血糖値が上昇することが考えられますので、栄養表示を確認することも大切です。
参考文献
糖尿病合併症について(日本糖尿病学会)
2型糖尿病(日本内分泌学会)

