●日本とインドでの取り上げ方に温度差を感じた
坪和さんによれば、この騒動はインドでもネットニュースとして報じられ、ネットやSNS上で話題になった。
「インドと日本では取り上げ方に温度差があるように感じました。インドでは、このような騒ぎが起きたが、外国人の受け入れを寛容にするべきという論調の印象です。そこまで問題視しているようには感じませんでした」

坪和さんは、どちらかと言えば、日本に情報が届いてから大きく炎上したと感じているという。
「非常に問題があった行動ですから、反論の余地はありません。私見ですが、日本で移民問題や外国人の振る舞いが問題だとして報じられるケースが目立ってきました。外国人が神社の鳥居にぶら下がったり、電車でのマナーに問題があったと指摘されるようなケースですね。今回は逆に、日本人が外国で問題行動に及んでしまった。そのため、日本人の振る舞いに対して大きな反応が日本で生じたものと考えています」
●リスペクトのなさ→情報収集不足→知らないことがトラブルに
「同じような問題を起こすリスクを軽減させるため、渡航先の国へのリスペクトを持ってほしい。少なくとも、事前の情報収集を忘れないでほしい」と坪和さんは繰り返す。
「ガンジス川はインドの人々にとって、いわゆる母なる川であり、沐浴して罪を洗い流したりする神聖な場所です。火葬場の機能もあり、遺体を燃やされて川に流されるのが素敵なことだと考えている人もいます。
一方で、そこで歯を磨く人もいるなど、生活の場でもあります。神聖だけど身近な存在なのです」
相手国へのリスペクトのなさが情報収集の不足につながり、知らないことがトラブルにつながりがちだ。
たとえば、女性が露出の多い服装で出歩くことや、日本から持っていったお土産に、インドでは忌避される豚肉成分が入っていることなども、知識不足によるトラブルの典型です」

