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「膵臓がんが見つかりにくい理由」をご存じですか? 専門医が語る早期発見の医学的ポイントとは

「膵臓がんが見つかりにくい理由」をご存じですか? 専門医が語る早期発見の医学的ポイントとは

今からできる予防・早期発見のアクション

今からできる予防・早期発見のアクション

編集部

膵臓がんになりやすい人の特徴について教えてください。

澤野先生

膵臓がんは「突然起こる病気」ではなく、いくつかの明確なリスク要因が知られています。代表的なものとして、喫煙は非喫煙者に比べて3〜4倍リスクが高く、長期間の多量飲酒も膵炎を経由して発症リスクを上げます。肥満も危険因子の一つで、体格指数(BMI)が高いほど膵臓がんの可能性が高まるといわれています。また、糖尿病、特に最近診断された場合は注意が必要です。さらに、親や兄弟に膵臓がんの既往がある方、慢性膵炎を抱えている方はリスクが著しく上昇します。こうした要因を一つでも持っている方は医師に相談し、定期的に検査を受けるようにしましょう。

編集部

一般的な健康診断では、膵臓がんは見つからないのですか?

澤野先生

通常の健診項目に膵臓の詳細な検査が含まれていないため、早期に見つけるには膵臓に特化した検査を受けることが大切です。超音波検査は体への負担が少なく手軽におこなえる方法ですが、膵臓の一部が見にくいこともあります。CT検査はより詳細な画像を確認できますが、造影しない検査では診断に限界があります。MRI検査は造影なしでも小病変の指摘が比較的容易です。超音波内視鏡検査は検査の適応が限られますが、最も精密に膵臓の状態を評価できます。血液でおこなう腫瘍マーカー検査もありますが、これだけで診断を確定することはできません。こうした検査を組み合わせて評価することで、より正確な診断につながります。

編集部

膵臓がんが疑われるような症状が出たら、どの診療科に相談すればいいですか?

澤野先生

膵臓がんが疑われる場合は、内科または消化器内科を受診してください。注意すべき症状は、左側の背中の痛み、黄疸、短期間での体重減少、脂っぽい便や消化不良、血糖値の急上昇などです。これらはいずれも膵臓の異常を示す可能性があります。症状がないから大丈夫と考えず、リスクのある方や50歳以上の方は年1回の定期検査を心がけましょう。受診時には「膵臓を詳しく調べてほしい」と伝えることが早期発見につながります。

編集部まとめ

膵臓がんは、体の奥にあり症状が出にくく、進行も早い難しいがんと言えます。そのため多くの方が進行した状態で診断されていますが、決して「見つけられない病気」ではありません。リスクを知り、定期的に検査を受けることで早期発見の可能性は確実に高まります。本稿が読者の皆様にとって、膵臓がんへの理解と行動のきっかけとなりましたら幸いです。

配信元: Medical DOC

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