急性リンパ性白血病の症状
急性リンパ性白血病では、主に以下のような症状が現れます。
●白血球の減少が原因で、感染症にかかりやすくなる
●赤血球の不足による貧血関連の症状(疲労感、動悸、息切れ、めまいなど)
●血小板の減少による、鼻血や歯茎の出血、皮膚の紫斑(小さな赤い点々)など
●発症初期には風邪のような症状があり、持続する発熱や体のだるさが特徴
●白血病細胞が脳や脊髄に浸潤すると、激しい頭痛や吐き気、神経系の異常などが引き起こされる
●関節痛やリンパ節の腫れ
急性リンパ性白血病の検査
急性リンパ性白血病では、診断と病型の確定のために、以下のような検査が行われます。
骨髄検査
骨髄検査は、主に腰の腸骨や胸の骨から骨髄組織を採取し、顕微鏡下で細胞の形態を詳細に観察し、白血病細胞の存在や状態を調べます。患者さんにとって負担が大きい検査ですが、急性リンパ性白血病の診断には不可欠であり、早期の発見と治療開始へとつながります。
血液検査
血液検査では、細胞が正常範囲内にあるか、または異常が見られるかを調べます。
なかでも、白血病では白血球の数に異常が見られることが多く、未熟な白血病細胞が確認される場合があります。赤血球や血小板の減少も病気の典型的な特徴です。
さらに、ウイルス感染の有無、全身の臓器機能、肝機能や腎機能を評価し、白血病がほかの臓器に与える影響を把握し、治療方針を立てるための基礎情報をえます。
染色体検査・遺伝子検査
染色体検査と遺伝子検査は、病型の特定や予後の評価、治療方法の選択に重要な情報を提供します。
染色体検査では、フィラデルフィア染色体の存在を確認します。この染色体の有無によって治療のアプローチが異なるため、正確な検出が求められます。
遺伝子検査では、骨髄液から採取した細胞を用いて解析を行い、病態を詳細に確認します。
脳脊髄液検査
急性リンパ性白血病は、病変が中枢神経系に及ぶことも少なくないため、脳や脊髄の状態を調べる脳脊髄液検査が実施され、がん化した細胞が中枢神経系に広がっていないか確認します。

