
恵方巻は、太巻を切らずに黙って食べる。具だくさんでつい切りたくなるが、切ると「縁を切る」「福を逃がす」とも言われ、口を離さず無言で一気に食べるのが作法だ。ちなみに2024年の方角は「東北東」だった。そんな前提をすべて承知の上で手作り恵方巻に挑んだ結果、予想外の展開に転がっていく、モノモース(@mono_moosu)さんの4コマ漫画を紹介しよう。
■長過ぎる恵方巻を「半分こ」したら、その場の空気が割れた



節分の日。無言で丸かぶりするのは、鬼に聞こえないように、そして一年の無事と幸福を願うため。そんな由来を踏まえつつ、手作りの恵方巻を携えて友達を誘う。「一緒に食べよう」。
ところが、完成した恵方巻は想像以上にロングサイズ。持つだけで大変、かぶりつくのは至難の業だ。
「……切る?」「初めからそうしろよ」ツッコミが飛び、恵方巻は潔く半分に。ここまでは平和だった。
■「なんでだよ!」方角問題、発生
半分になった恵方巻を、それぞれが手に取り、いざ黙食――のはずが、友達の口から即座に「なんでだよ!」が飛び出す。理由はシンプルで致命的。二人で並んで食べると、どちらか一人は恵方じゃない方向を向いてしまうのだ。
「どっちか1人、恵方じゃないほう向いて食ってる」「方向が違う」「怖いわ!」読者コメントも総ツッコミ状態。本作は、モノモースさんが学生時代に実際に体験したエピソードを、そのまま漫画に落とし込んだというから、リアルでなおさら笑えてくる。
■ニコニコの理由が、いちばん意味深
事件のあとも、誘った側は終始ニコニコ。「一緒に食べよう」と言った、その言葉の真意が気になってくる。満面の笑顔の理由を尋ねると、「冗談が半分で、半分は相手のことが好きって気持ちが入っていると思います」とモノモースさん。さらに、「考える余白を残した方が、読者としては楽しい。だから意図的に意味深にしている」と語る。方角はズレ、作法もズレ、でも感情だけは妙にまっすぐ。最後に残るあの笑顔が、読後にじわっと効いてくる。
現在モノモースさんは、「タウンワークマガジン」で「はたらく4コマ」を連載中。クスッと笑えて、どこか余韻の残る日常が詰まった作品にも注目したい。
取材協力:モノモース(@mono_moosu)
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