放置は危険!「コレステロール高め」「中性脂肪高め」が招く“ある日突然”の大きな病気

放置は危険!「コレステロール高め」「中性脂肪高め」が招く“ある日突然”の大きな病気

Q.脂質異常症を放置することで起こる重大な病気について教えてください

脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行します。さらに動脈硬化が、全身の血管でさまざまな病気を引き起こします。

詳しくは以下の通りです。

・動脈硬化:
動脈硬化は脂質が血管壁に沈着して炎症を起こす病気です。LDLコレステロールは動脈硬化の主要な原因で、LDL高値が長期間続くと、冠動脈疾患・脳血管疾患のリスクが大きくなります。

・心筋梗塞:
動脈硬化が冠動脈で進行し、血管が詰まると心筋梗塞を発症します。心筋梗塞は発症直後の致死率が高い病気です。LDLコレステロールが高いほど、心筋梗塞を起こすリスクも上昇することが分かっています。

・脳梗塞:
動脈硬化は脳卒中の重要な危険因子でもあります。特にアテローム血栓性脳梗塞と強く関連します。脳梗塞は突然の麻痺・言語障害を引き起こし、後遺症が残ることも多いです。

・末梢動脈疾患:
動脈硬化で下肢の血管が詰まると、間欠性跛行(歩行時の痛み)が出現します。進行すると潰瘍・壊死に至ることもあります。

・急性膵炎:
中性脂肪が極端に高い場合(一般に 1,000 mg/dL 以上)には、急性膵炎のリスクが高まります。急性膵炎は、激しい腹痛・嘔吐を伴う重篤な病態です。

脂質異常症は、症状がないまま血管を傷め続け、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞として現れる病気です。気づかないうちに、血管の中では変化が進んでいる可能性があるため注意が必要です。

Q.脂質異常症になりやすい人・注意が必要な人の特徴を教えてください

以下に当てはまる人は、脂質異常症になりやすい・注意が必要な人と言えます。

<年齢と性別>
LDLコレステロールの値は、加齢とともに上がりやすくなります。男性では40代以降に増え、女性では閉経後に急増します。

<既往歴>
・2型糖尿病
・高血圧症
・代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)
・甲状腺機能低下症
・腎臓病(ネフローゼ症候群など)

<生活習慣>
・揚げ物・加工肉・菓子・糖質の多い食事、夜遅い食事、アルコールの多飲:中性脂肪が上がる原因となる
・運動不足:HDLコレステロールを低下させる。内臓脂肪を増やし、中性脂肪を増やす
・喫煙:HDLを低下させ、動脈硬化を加速させる

<遺伝>
・ 家族性高コレステロール血症の人:
家族性高コレステロール血症は、遺伝によってLDLコレステロールが非常に高くなる病気です。若い頃からLDLが高値(180〜200 mg/dL以上)となります。

家族性高コレステロール血症になる方は、若い年齢で心筋梗塞を起こした家族がいるケースが多いです。また、身体的な特徴として、アキレス腱肥厚(厚くなること)・まぶたや肘などに黄色腫が見られることがあります。

<家族歴>
・家族歴がある:
両親や兄弟に脂質異常症や心筋梗塞や脳梗塞を起こした人が多い場合、特定の遺伝子多型(遺伝子の個人差)の影響で、LDLコレステロール・中性脂肪が上がりやすくなる可能性があります。
配信元: サンキュ!

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