【東大阪】「年中あります」の看板に、先代の背中を見た。【淡路屋】

常連が教えてくれた、お造りのうまさ。

「ここに来たら、刺身も食わな損やで」
そう教えてくれたのは、カウンターの常連・高橋さん。
淡路屋では、その日仕入れた魚を「本日のおすすめ」としてホワイトボードに書き出している。

この日の赤身は、本マグロ。脂は控えめで、切り口が美しい。
居酒屋というより、割烹に近いような一皿。
だけど、ここでは“肴”として、気取らずに出てくる。そこが、またいい。

「年中あります」に込められた、父の背中。

ふと壁を見ると、目に飛び込んできたのが「キリンビール 年中あります」の文字。
どこか誇らしげに掲げられた看板に、現大将の顔がほころぶ。

「昔はな、生ビールなんてどこでも置けるもんやなかったんや」

先代が営業を続け、ようやくキリンビールを仕入れられるようになった日。
その喜びが、この“年中あります”という言葉に宿っている。

看板は、キリンビールから特別に作ってもらったもの。
父の背中を見て育った大将は、迷いなくこの店を継いだ。

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