あおばさんの息子さんと仲良しで、同じ保育園に通っている美空ちゃん。普段から母親に冷たい態度を取られている様子があり、あおばさんは気になっていました。
美空ちゃんのパパ・ハルやんは、あおばさんの同級生。妻の言動や夫婦関係について悩みを抱えていて……。
ハルやんとその妻・ミソノさんは、順調な結婚生活を送っていました。そんな2人のもとに、待望の赤ちゃんがやってきます。ここからさらに幸せな日々が始まる――そう思っていた矢先のことでした。妊娠をきっかけに、ミソノさんの様子が急変してしまいます。
その理由は、上司からのマタハラ発言。「大切な取引先にみっともない姿で出るな」「子どもを作る時期くらい考えろよな」といった心ない言葉を浴びせられ、必死に取り組んできたプロジェクトリーダーの役職も外されることに。
この出来事を同期の仲間から電話で聞いたハルやんは、急いで帰宅。ミソノさんと向き合おうとしますが……。
妊娠がきっかけで、夫婦関係に亀裂が…?
















上司からマタハラを受けていたミソノさん。その事実を同期から知らされたハルやんは、その夜、話し合おうと料理を作って帰宅を待っていました。やがてミソノさんが帰宅します――。
上司の発言にハルやんも納得しておらず、「明日、部長に話してくるよ」と伝えます。しかしミソノさんは、「平社員のあなたが言ったって、どうせムダ!」と声を荒らげました。そしてこの日を境に、ミソノさんの様子は次第におかしくなっていき……。
ある日、ハルやんが仕事から帰ると、妊娠中にもかかわらずお酒を飲んでいるミソノさんの姿がありました。それを見たハルやんは、心配と焦りのあまり、「何やってるんだ! 赤ちゃんに何かあったらどうするんだ!」と、強い口調で責めてしまいます。
するとミソノさんは、「私のことなんて、どうでもいいんでしょ!?」と激怒。それ以降、医師にも相談しながら飲酒をやめるよう努めることにしました。そんな中、ハルやんには本社への異動といううれしい辞令が下りたのでした。
妊娠中は、体の変化だけでなく、心も大きく揺れ動く時期です。そこに職場でのマタハラや将来への不安が重なれば、気持ちが不安定になってしまうのも無理はありません。
今回のように、パートナーが「力になりたい」と思っていても、その思いがうまく届かず、すれ違いが生まれてしまうこともあります。大切なのは、正論で責めることではなく、まず相手の気持ちに寄り添うこと。
そして、妊娠中にお酒を飲む習慣があると、おなかの中で赤ちゃんが十分に育たず小さく生まれてしまったり、脳や神経の発達に影響が出てしまったりする可能性があります。これらは「胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)」と呼ばれ、将来、学習面や行動面でさまざまな困難を抱えてしまう可能性も。
つらい気持ちを紛らわせたいときや、「少しだけなら」「度数が低いなら」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、妊娠中の飲酒には「ここまでは絶対に安全」と言い切れる基準がないとも言われています。どんな理由があったとしても、おなかの赤ちゃんのためにも妊娠中の飲酒は控えましょう。
妊娠・出産は夫婦にとって大きな転機です。医師や周囲のサポートも頼りながら、互いの不安を言葉にしていける関係を築いていきたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター あおば 監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

