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卵などに含まれる「アミノ酸の摂りすぎ」でおならはどうなる?管理栄養士が解説!

卵などに含まれる「アミノ酸の摂りすぎ」でおならはどうなる?管理栄養士が解説!

アミノ酸を摂り過ぎると現れる症状

アミノ酸を摂り過ぎると現れる症状

アミノ酸(たんぱく質)には、糖質や脂質のようにからだに貯蔵する仕組みがなく、余剰分は分解され、窒素は尿素として主に尿中へ排泄されます。残りはエネルギーとして利用されたり、状況により脂肪として蓄えられることもあります。しかし、一定量より多く摂りすぎることによって、さまざまな症状や疾病につながる原因となります。

肝機能・腎機能の負担

吸収されたアミノ酸は肝臓に運ばれ、血液を経て各組織へ送られます。組織の細胞では新しいたんぱく質がつくられると同時に古いたんぱく質が分解されて血液に出されます。その分解物の75~80%は肝臓でまた新しいアミノ酸につくり替えられて血液中に出ていきます。不要になったアミノ酸からは窒素化合物の有毒なアンモニアが肝臓ですぐに無毒の尿素に変換され、尿としてからだの外へ排泄されます。
窒素が除かれた後のアミノ酸はエネルギー源になったり、ブドウ糖や脂質に変化します。血糖が不足するときにはブドウ糖になって血糖を補う役目もします。
肝臓や腎臓ではこのようにアミノ酸の合成と分解の一連の流れがあり、アミノ酸を摂り過ぎることで負担となり、肝機能障害や腎機能障害につながる恐れがあります。

生活習慣病のリスク上昇

アミノ酸を過剰に摂取すると、実際にはアミノ酸そのものよりも、たんぱく質源となる肉類や魚介類に含まれる脂質やエネルギーを同時に多く摂ってしまうことが多くなります。その結果、総エネルギー摂取量が消費量を上回ると、余剰分は体内で処理され、最終的に体脂肪として蓄積され、肥満につながります。
特に内臓脂肪が増加すると、インスリンの働きを低下させる物質(TNF-αなど)が分泌され、インスリン抵抗性が生じやすくなります。これが長期化すると、2型糖尿病や脂肪肝、肥満などの生活習慣病のリスクが高まります。
また、高たんぱく食が続くと、食品の選び方によってはプリン体の摂取量が増え、尿酸値が上昇することがあります。その結果、痛風や尿路結石のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

腸内環境の悪化

アミノ酸を過剰に摂取すると、腸内環境(腸内フローラ)のバランスが乱れる可能性があります。特に、動物性たんぱく質に偏った食事が続くと、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が減少し、たんぱく質を分解して有害物質を産生しやすい腸内細菌が増えることがあります。その結果、便やおならの臭いが強くなる、便秘や下痢を繰り返すといった腸の不調が現れることがあります。
通常、たんぱく質は小腸でほとんど消化・吸収されますが、過剰摂取や消化機能の低下などがある場合には、一部が消化・吸収されないまま結腸に到達することがあります。結腸では、これらのたんぱく質由来成分が腸内細菌によって代謝され、アンモニアや硫化水素など腸粘膜への刺激となり得る代謝産物が生成される可能性があると報告されています。こうした状態が続くと、腸内の炎症が助長されたり、腸のバリア機能が低下したりする可能性があり、炎症性腸疾患(IBD)やアレルギー、自己免疫疾患との関連が示唆されています。
腸内環境を良好に保つためには、たんぱく質の摂取量や食品の偏りに注意するとともに、食物繊維やオリゴ糖を豊富に含む野菜、海藻、きのこ類、発酵食品などを積極的に取り入れ、短鎖脂肪酸を産生する善玉菌を増やすことを意識しましょう。

サプリメントの過剰摂取

アミノ酸は筋力アップのイメージが強いですが、近年は集中力を高めたい人や筋肉のダメージの修復、ダイエットや美容目的に摂る人もいます。
錠剤やカプセルのほか、菓子類や飲料などさまざまな形態のものがでてきています。
健康補助食品は、食事で足りないものを補うもので、食事の代わりにはなりません。摂りすぎると逆に健康障害を引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。

筋力アップや疲労回復目的で摂る BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、過剰に摂ると、ほかの必須アミノ酸の吸収や代謝が妨げられ、全体のバランスが崩れることがあります。
体内でつくれない必須アミノ酸9種すべてを配合したEAAは、一度に大量摂取すると腸の浸透圧が高まり下痢、腹部膨満感、吐き気などの症状を引き起こすことがあります。
高齢者など食事から十分な量のたんぱく質を摂取することが難しい場合、栄養補助食品(ドリンクや濃厚流動食)などで補うことがありますが、栄養成分が凝縮され浸透圧が高いため、下痢や腹痛を起こしやすくなります。少量ずつゆっくりと、水分も一緒に摂りましょう。

アミノ酸が不足すると現れる症状

アミノ酸が不足すると現れる症状

クワシオルコル・サルコペニア・フレイル

クワシオルコルとは重度のたんぱく質(アミノ酸)欠乏による栄養失調のことです。通常の食生活ではほとんどみられないですが、極端な偏食や呼吸障害、摂食障害などで発症することもあり、腹水による腹部膨満や浮腫(むくみ)が特徴です。
アミノ酸の摂取不足は、フレイルおよびサルコペニアの発症および進展のリスクになると考えられています。
サルコペニアは、高齢期の骨格筋量の減少と筋力または身体機能(歩行速度)の低下を指す筋疾患です。アミノ酸の摂取不足による低栄養によりサルコペニアを発症するとそれが筋力、身体機能の低下を誘導し、エネルギー消費量の減少や食欲低下につながり、さらに、栄養不良が進行する負の連関(フレイル・サイクル)が形成されます。

免疫力低下や成長障害

免疫とは、病原性の細菌やウイルスが体内に侵入したときにそれを掃除しようとして働く、からだの自己防衛機能のことです。本来私たちがもっているアミノ酸の力です。
アミノ酸は免疫細胞の生成にも関わり、不足すると免疫細胞の減少や機能の低下により感染症にかかりやすくなったり、治癒遅延につながる可能性があります。
また、からだを構成するアミノ酸(たんぱく質)が分解されて不足分を補うため、体力や免疫力の低下にもつながります。さらに、脳卒中の危険性も高まります。子どもでは成長障害を起こすこともあります。
最新の研究でシスチン・テアニンを定期的に摂取していると、マクロファージやNK細胞といった体内の免疫細胞が活性化することが考えられています。
免疫力アップや風邪予防、からだを体調良く保つことが期待されているといわれています。シスチンは鶏肉などの肉類や大豆、豆類、テアニンはお茶の葉に含まれています。

毛髪トラブル

毛髪の約90%以上はケラチンというたんぱく質(アミノ酸)でできています。不足すると、パサつき、薄毛、枝毛などの症状が現れます。 爪も同じくケラチンで構成され、不足すると割れやすくなったり、欠けたり、脆くなりやすくなります。
ケラチンに多く含まれるシスチンは卵、魚介類、大豆に豊富です。またケラチンの合成を助ける亜鉛(カキ、牛肉、ナッツ類)やビタミン(緑黄色野菜)も一緒に摂ると効果的です。

配信元: Medical DOC

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