アミノ酸の効率的な摂取方法

アミノ酸スコアの活用
たんぱく質の栄養価を必須アミノ酸組成の観点から評価した値をアミノ酸スコアと呼びます。アミノ酸スコア100は人間のからだが必要とする理想的なバランスで含まれていることを意味し、良質なたんぱく質の指標となります。
一般に動物性たんぱく質は必須アミノ酸の量が多くバランスもよいため、アミノ酸スコアは100です。植物性たんぱく質にもアミノ酸は豊富に含まれていますが、食材によっては必須アミノ酸が不足しアミノ酸スコアが低いものもあります。アミノ酸スコアは必須アミノ酸のバランスできまり、アミノ全体の働きは最も低いアミノ酸のレベルに合わせて利用されます。
この不足しているアミノ酸を多く含む食品で補うことでアミノ酸バランスをカバーすることができます。
食べ合わせ
アミノ酸の体内利用効率は「食べ合わせ」で高まります。
一般に、たんぱく質源となる肉・魚・卵・大豆・乳類はアミノ酸スコアが良好です。
私たちの主な主食であるごはんやパンなどの穀類はリジンが不足していますが、リジンが豊富な卵・肉・魚などの動物性食品などと一緒に摂ることで、必須アミノ酸バランスが改善され、栄養価が高まります。このように多様な食品を同時に食べることが大切です。主食・主菜・副菜、そして乳製品や果物なども取り入れ、一日の中で、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質をバランスよく摂り、上手に組み合わせて食べることが大切です。
糖質やビタミンB6と一緒に
糖質が不足すると、からだを構成する体たんぱく質が分解されてエネルギー源として使われます。体たんぱく質の大量の分解は筋肉量の減少や筋力の低下を招くためアミノ酸は糖質といっしょに摂ることで効率よく利用されます。
また、ビタミンB6は、たんぱく質の分解やアミノ酸の再合成に欠かせないビタミンです。多くの補酵素の成分として働くビタミンB6は、分解されたアミノ酸が私たちのからだを構成するたんぱく質に再合成されるのを助け、皮膚や爪、髪や骨などの材料となるのに役立ちます。たんぱく質を多く摂取する場合ビタミンB6の必要量が増えます。
ビタミンB6を多く含むものにはカツオやマグロ、サケなどの魚、牛レバーや鶏ささみ、豚ヒレなどの肉類、大豆製品、ニンニク、さつま芋、アボカドやバナナなど野菜や果物にもあります。
「アミノ酸の摂り過ぎ」についてよくある質問

ここまでアミノ酸を紹介しました。ここでは「アミノ酸の摂り過ぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
アミノ酸を摂り過ぎた時、体にどのような症状が現れますか?
大隅 加奈子
アミノ酸をとり過ぎるとエネルギー過多により体脂肪の蓄積や体重増加の要因にもなります。また、肝臓や腎臓の負担などで倦怠感や疲労感、消化不良による胃腸や下痢、腸内環境の悪化による便やおならの悪臭や便秘、腹部膨満などが現れることもあります。
まとめ
私たちが日常の食事でアミノ酸をとり過ぎることはほとんどありませんが、サプリメントや栄養補助食品などによる極端な摂取は内臓に負担がかかり、軽症から重篤なものまでさまざまな症状が現れます。アミノ酸は体内に蓄えることができないため、一度に大量に摂るのではなく、毎食ごとに適切な量をとり続けることが大切です。アミノ酸スコアの高い食品を中心に多様な食材を組み合わせた食事を心がける必要があります。栄養補助食品を利用する場合は、あくまで不足分を補うためのものであり、食事の代用ではありません。筋肉増強やダイエット、食欲低下時などで利用する場合には、ご自身の活動量に見合ったエネルギーを確保できるように栄養補助食品を上手に活用していきましょう。
「アミノ酸」と関連する病気
「アミノ酸」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
全身・内科の病気
フレイル
クワシオルコル
肝機能障害
糖尿病慢性腎臓病心血管疾患
骨粗鬆症サルコペニア
「アミノ酸」と関連する症状
「アミノ酸」と関連している、似ている症状は12個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
筋肉量・筋力の低下
易疲労性
倦怠感免疫力低下
治癒遅延
肌荒れ
爪割れ
睡眠障害
集中力低下
浮腫
体重変動
参考文献
アミノ酸の必要量(国際アミノ酸科学協会)
食品データベース(文部科学省)
アミノ酸大百科(味の素株式会社)
あわせて読みたい
- 「幸せホルモン」ってどんなホルモン?増やす食べ物や増やし方を医師が解説!
──────────── - 「バナナ1本の炭水化物量」は?主食になるかや食べ過ぎの症状を管理栄養士が解説!
──────────── - 何に気を付けないと「鶏肉の効果」に差が出る?うま味を引き出す技も管理栄養士が解説!
────────────

