インフルエンザの止まらない咳|病院での治療法

インフルエンザの激しい咳はどのように治療しますか?
インフルエンザに対しては、医師が必要性を判断して抗インフルエンザウイルス薬を処方する場合があります。抗インフルエンザウイルス薬を発症から48時間以内に開始すると、発熱期間が通常1日から2日短縮され、鼻や喉からのウイルス排出量も減少することが示されています。
また、インフルエンザは多くの場合、4日から5日間程度の発熱などの症状の後、自然に軽快します。抗インフルエンザ薬は重症化リスクが高いと考えられる方には重症化予防効果があるとされる一方、すべての患者さんに必須ではなく、症状が出てから48時間以降に開始した場合は十分な効果が期待できないと説明しています。薬の必要性は、症状の強さや背景疾患などにより異なるため、医師の判断に基づき使用します。
咳が強い場合は、咳止めや痰を出しやすくする薬など、症状に応じた治療が行われます。肺炎などの合併症が疑われる場合は、その評価と治療が優先され、必要に応じて抗菌薬が使用されることもあります。
参照:『令和6年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)
長引く咳の治療法を教えてください
咳が長引く場合、病院では原因の見極めて治療法を検討します。診察や聴診に加えて、必要に応じて胸部X線検査などで肺炎の有無を確認します。
また、8週間以上続く慢性咳嗽では、気管支喘息や副鼻腔炎、逆流性食道炎、慢性閉塞性肺疾患などが原因になることもあります。ときに肺がんや肺結核などが見つかる場合もあるため、長引く咳は自己判断で放置せず、医療機関で評価を受けることが大切です。
病院の薬を飲んでもインフルエンザの咳が治らないときはどうすればよいですか?
自己判断で薬を中止したり、市販薬を追加したりせず、再度受診して相談してください。咳が治らない背景に、ほかの病気が隠れている場合があります。受診時には、咳が強くなる場面、痰の有無や色、息苦しさ、胸の痛み、発熱の経過、服薬後の変化を具体的に伝えると、原因の整理と治療方針を調整しやすくなります。夜間の咳で眠れないなど生活への支障が大きい場合も、遠慮せず相談してください。
編集部まとめ

インフルエンザの咳は、気道の炎症や回復期の気道過敏により、熱が下がった後も残る場合があります。自宅では乾燥を避けて適度な湿度を保ち、水分補給と休養を続け、咳エチケットを行うことが基本です。
咳が長引く場合や悪化する場合、息苦しさや胸の痛みがある場合、意識の異常がある場合は早めにの受診を検討しましょう。
参考文献
『令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A』(厚生労働省)
『令和6年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)
『学校保健安全法施行規則』(e-Gov法令検索)
『インフルエンザ』(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)
『その咳、ただの風邪じゃないかも? ー咳の種類と原因についてー』(国立長寿医療研究センター)
『Q1. からせき(たんのないせき)が3週間以上続きます。』(一般社団法人日本呼吸器学会)
『Q3. 夜間や早朝にせきが出ます。』(一般社団法人日本呼吸器学会)
『Q6. 黄色または緑色のたんが出ます。』(一般社団法人日本呼吸器学会)
『ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。』(厚生労働省)

