1.そばにいてくれて、ありがとう
猫が最期を迎える直前、飼い主に甘えたり、近くから離れなくなることがあります。じっと見つめる、体を寄せる、かすかな声で鳴くといった行動は不安からくるものだけではありません。
これまで自分を守り、毎日お世話をしてくれて、たくさん愛してくれた存在がそばにいることで、安心して最期の時間を過ごすことができるという気持ちの表れです。
猫は人間のように言葉を持たない代わりに、最期の時は信頼している相手のそばを選びます。飼い主のそばを離れないという行動は「ここが自分の居場所だった」「あなたと一緒にいられてよかった」という感謝のサインでもあります。
何か特別なことをしなくても、静かにそばにいるだけで、猫にとっては十分なのです。
2.ちゃんと幸せだったよ
食事の量が減って眠る時間が増えた中でも、飼い主の声に耳を傾けたり、わずかにしっぽを動かしたりすることがあります。それは「もう頑張れない」ではなく、「安心している」「リラックスできている」状態であることが多いです。
猫は、つらい環境や不安が強いときほど体がこわばり、緊張した行動を見せます。一方、力が抜けた穏やかな表情や反応は、満たされた気持ちの証です。あなたと過ごした日々が、猫にとって安全で心地よいものだったからこそ、最期の時まで穏やかでいられるのです。
飼い主として注ぎ続けてきた愛情を、ちゃんと愛猫が受け取ってくれていたことの証拠でもあります。

