北海道で暮らす68歳のお母さんが家族のために作ったおせち料理が「圧巻ですね」「本物の丁寧な暮らしだ」「涙が出てきます」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で49万回以上再生され、1万1000件を超える高評価が寄せられています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」のクロさん。68歳の母と93歳の祖母の北海道での暮らしを発信しており、以前には93歳祖母の“朝時間”が話題になりました。今回は、母が作る20品目のおせち料理を紹介してくれるようです。
12月末、お母さんのおせち料理作りが始まりました。まず鮭を切ってグリルで焼き、焼き鮭を作ります。鮭を使った料理は他にも。香味野菜を加えたサーモンのオイル漬けや、お酢やはちみつを使ったサーモンマリネを作りました。
さつまいもの皮をむいて栗きんとんを作ります。くちなしの実を加えたさつまいもは鮮やかな黄金色。バターや砂糖などを混ぜ、庭で採ったという栗の渋皮煮を加えました。
鶏ひき肉を使ったのしどりは、亜麻仁(あまに)とくるみの2種類をトッピング。豚ひき肉を使ったミートローフには、たっぷりの黒コショウをのせて焼きました。
ソミュール液に一晩漬けておいた豚ももロース肉はタコ糸で形を整え、温度を測りながら50分ほどゆでます。
はんぺんや卵、調味料をフードプロセッサーにかけて濾し、オーブンで焼きました。切れ目を入れて鬼すだれで巻いたら、伊達巻きの完成です。
ごまめは素揚げにし、半分はあおさ、もう半分にゴマをまぶします。下味を付けてあった車麩には小麦粉とパン粉を付け、米油で揚げました。外は真っ暗になっていますが、まだ作業は終わらず。翌日のためにニンジンを切り、ダシを取って、ひき肉をこねておきます。
この日は「珍珠丸子(真珠団子/もち米のシュウマイ)」という台湾料理を作るようです。栗きんとんに使ったくちなしの実を再利用してもち米に色を付け、肉だねの周りにまぶしてせいろで蒸します。完成した真珠団子は鮮やかな黄金色。思わず箸が伸びそうな一品です。
前日に作っておいた生姜酢と塩を振っておいたニンジンを使ってキャロットラペを作ります。昆布でだしを取りながら、ゴボウを下ごしらえ。調味液で煮てからすりゴマで和え、たたきゴボウの完成です。昆布水に花かつおを加え、お澄まし用のダシを取ります。煮物用のダシには削り節や煮干しを使用しました。
最後に毎年恒例のうま煮を作ります。うま煮は北海道の年越しに欠かせないメニューなのだそうで、筑前煮のようなもの。鶏モモ肉、干ししいたけ、干したけのこ、根菜などをひたすら切って炒め煮をしていきました。
完成した料理を朱塗りの重箱に詰めていきます。一緒に詰めるのは、祖母が作った黒豆煮や紅白なます、撮影外で母が作っていた料理など。きんとんで栗を包んで茶巾にしたり、ゆずを繰り抜いて器にしたり、森で採ってきて冷凍してあったという笹の葉を敷いたりしています。
北海道では大晦日におせち料理を食べることが多いのですが、クロさんの実家では毎年すき焼きを食べているとのこと。乾杯をしてすき焼きをいただき、年が明けたらすぐに雪の道を歩いてお寺にお墓参りに行き、ご先祖様に新年のあいさつをします。
元旦は、母がお雑煮を作ってくれました。材料は大根・花形ニンジン、鶏肉、しいたけ、エビなど。小さく盛り付けたおせちも添え、いただきます。
そして、いよいよおせちの仕上げをします。薬味を添えたり、香辛料をのせたり、丁寧に仕上げたお重は全部で5つ。心がこもった美しい料理です。この日はお昼過ぎに祖母の家に集合してみんなでおせちをいただいたとのこと。心がじんわりと温かくなる光景です。
動画の概要欄には簡単なレシピや関連動画がたくさん載っていて、マネして作りたい人の役の参考になりそう。コメント欄には「美しいおせち……盛り付けのセンスが素晴らしいです」「なんて豊かなお正月でしょう」「私もおせちが完成してなぜかポロポロ泣いちゃいました」「こんなに豪華なおせちを毎年いただけるご家族は本当に幸せですね」「お母さま本当にすごいですね。尊敬します」「私もこういう母になりたい」「少しでも見習いたいです」といった声が国内外から寄せられています。
クロさんは、この他にも母と祖母の丁寧な暮らしをYouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」で公開しています。また、著書『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA)が販売中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」

