
松本まりかが主演を務め、横山裕が共演するドラマ「元科捜研の主婦」(テレビ東京系)。同局は、第1話の見逃し配信にて、再生数が同局ゴールデン帯史上最速で150万回を突破したと発表。SNSでも回を追うごごに絶賛コメントが投稿され、上々の評判だ。
同作は、テレビ東京と講談社が共同で原作を開発したオリジナルストーリー。かつて“科捜研のエース”と呼ばれた専業主婦・吉岡詩織(松本)が仕事を退職して専業主婦となり、5歳の息子・亮介(佐藤大空)を育てる。
そんな元科捜研の主婦詩織の夫・道彦を演じるのが横山で、道彦は、捜査一課に異動したばかりの新米刑事でもある。物語は、道彦が担当する事件を中心に描かれ、詩織の科学的推理をもとに、解決に導く。「刑事ドラマ」「ミステリー」「ホームコメディ」が混ざりあった「ハイブリッドドラマ」だが、コメディ要素が強く親しみやすい印象だ。詩織は、ドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)にあこがれて科捜研に入ったという裏設定があり、「踊る大捜査線」シリーズの登場人物を真似るシーンも出てくるなど、クスリと笑えるセリフや演出が随所で披露されている。
また、科学をわかりやすく使いながら事件を解決するストーリーで、子どもが見ても楽しめる要素も。例えば、第2話では火の玉を科学的に解明して、とある場所に死体が埋まっていることを突き止めることに成功。1月30日放送の第3話では、電流に関するトリックを詩織が突き止め、事件の解決を手助け。「科学がくれた答えです」が詩織の決めゼリフだ。
一方、松本が演じる詩織のキャラクター設定もすばらしい。詩織は、元科捜研の主婦らしく、料理など家事はすべてデータに基づいて行う。かなり変わり者の主婦だが、松本が抜群の演技力で詩織を魅力あるキャラに仕上げている。詩織は科学で解明できないと納得しない性格なのだが、時には超アナログの「姑からの助言」を聞いて、考えを変えることも…。天然キャラで真っ直ぐな詩織を松本が丁寧に演じているのも人気の秘密だろう。
そして、横山が演じる道彦にも人間的魅力を感じさせる。新米刑事ゆえ現場では発言権がなく、事件解決も基本的に詩織の助けを得る。仕事ぶりはイマイチなのだが、とにかくやさしくていい人として描かれ、横山が見事にハマっている。家庭でも笑顔がすばらしく、ほのぼの感いっぱい。松本とのコンビネーションも良く、これまでになかった新しい形のホームドラマを作り上げている。
そんな「元科捜研の主婦」だが、今後放送される第4~6話のゲストや詳細なども発表された。濱正悟、黒川智花、嶋佐和也(ニューヨーク)など、クセのあるゲストが登場予定で、お受験戦争の闇や美容系メーカー社長毒殺事件を詩織が解き明かす予定となる。ストーリーもメインキャスト2人の演技も優れている「元科捜研の主婦」は、冬ドラマの中で見逃せない作品になりそうだ。
(渡邊伸明)
