「幸せ」について考える
そういえば、私はしばらく、心から笑えていなかった。メグがどんなにかわいいことをしても、満がどんなに優しい言葉をかけてくれても、心の底からうれしいと思えなかった。
いつも義両親の顔色をうかがい、次は何を言われるんだろうと身構え、常に張り詰めた糸のような状態で生活していた。 気づけば、メグの前でも、ずっと機嫌悪そうにしていたな、と反省した。
そんな姿を、メグに見せていたなんて。 このまま離婚すれば、メグからパパを奪うことになるかもしれない。 でも、こんな状態の私と一緒にいるより、離婚して、私が心から笑って生きる姿を見せる方が、この子にとっての幸せなんじゃないか。
母の言葉に、私はようやく、未来へ向かうべき道が見えた気がした―――。
あとがき:子どもに見せるべき、親の姿
ありさは、娘のために、自分の幸せを犠牲にしようとしていました。しかし、母の「ママが笑ってないのは子どももつらい」という言葉は、ありさに気づきを与えます。子どもにとって、親の幸せな姿を見ることこそが、最大の幸せであると。この話は、ありさが自分自身の幸せと向き合い、親として、一人の女性として、どう生きるべきかを見つめ直すターニングポイントとなりました。
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

