努力を認めてくれている人がいる
帰り道、湊の足取りは、少しだけかるくなっていました。
「お母さん。先生、あんな風に思ってくれてたんだね……」
「そうだよ。湊の努力は、先生も私も、お父さんもみんな見てる。友だちのことで、自分の未来をあきらめる必要なんて、どこにもないんだよ」
夕食時、正光にも、先生との話を共有しました。正光は、湊に向かって、しずかに語りかけました。
「湊…お父さんも昔、友だちに合わせて塾を選んで、失敗したことがあるんだ。結局、自分に合わなくて、途中でやめちゃった。自分の人生の主役は、自分じゃなきゃいけない。だれかの影にかくれて生きるのは、もう終わりにしよう」
湊は小さく、でも、力強くうなずきました。
あとがき:「納得」して進むために
先生の「8分の1の確率」という具体的な数字や、別の選択肢があるという事実は、湊に大きな安心感を与えました。
第三者のプロが語る言葉は、子どものプライドを傷つけずに、核心を突きます。自分の人生の主役は自分。父・正光の不器用なエールも加わり、家族がようやく一つの方向を向いた瞬間です。子どもが、自分の足で立ち上がるには、こうした「守られている実感」が必要なのだと感じますね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

