
日本百名山・雌阿寒岳のお隣にある「阿寒富士」について紹介します。2025年9月現在、雌阿寒岳は噴火警戒レベル2で火口周辺規制が行われています。登られる際は気象庁等の最新情報の確認をお忘れなく!
阿寒富士って、どんな山?
北海道東部の阿寒国立公園内に位置する、標高1,476mの「阿寒富士」。

釧路総合振興局と十勝総合振興局の境界に位置していて、すぐ北側には日本百名山の雌阿寒岳が鎮座しています。

雌阿寒岳を構成する火山の一つであり、円錐状の山容は美しく、まさに富士の名前にふさわしい山です。
【スポット情報】阿寒富士阿寒富士をピストン!コース紹介
日本百名山・雌阿寒岳の登山道は主に3つあり、雌阿寒温泉(野中温泉)・オンネトー・阿寒湖畔コースです。

お手軽に阿寒富士のみを楽しみたい方には「オンネトーコース」がおすすめです。

途中までは雌阿寒岳・オンネトーコースと同じですが、7合目(もしくは8合目)から阿寒富士方面へと分岐するため、雌阿寒岳山頂を経由することなく登頂できます。
今回のコースは下記の通りです。
①オンネトー国設野営場→②1~4合目→③5~6合目→④7合目→⑤阿寒富士登山道→⑥阿寒富士→⑦オンネトーのほとり休憩舎(下山)※2025年9月24日現在、雌阿寒岳に火口周辺警報(噴火警戒レベル2)が発令されています。火口周辺規制が行われているので、気象庁等の情報をご確認ください。
①オンネトー国設野営場
今回のスタート地点は「オンネトー国設野営場」から!

無料の駐車場やお手洗いがあるほか、オンネトーのほとり休憩舎もあり、登山前後の拠点としてとても便利な場所です。

駐車場脇にオンネトーコースの登山口があるので、準備を整えて登山届を記入したら、さっそく登り始めましょう!
【スポット情報】オンネトー国設野営場②1~4合目
1合目から4合目までは、苔むした森の中を木の根をたよりに登っていきます。

道は比較的判りやすいですが、ときおり紛らわしい踏み跡がいくつか続いている場所もあります。

ピンクテープや通行できないようにロープが張られているので、間違わないように注意して進んでいきましょう!
③5~6合目
5合目を過ぎた辺りから登山道の様子は変わり始め、ハイマツ帯を進んでいきます。

樹林帯を抜けると、ようやく眺望が得られる登山道に出ます。ここまでひたすら森の中を歩いてきたので、開けた視界と目の前に見える阿寒富士に元気をもらえます。

6合目を過ぎ、ザレた道とハイマツ帯を繰り返しながら、7合目へと進みましょう!
④7合目
雌阿寒岳・オンネトーコースを外れるのは、7合目から。

7合目の道標に、雌阿寒岳方面と阿寒富士方面を示す案内板があるのでそれに従って、阿寒富士登山道へと向かいます。
阿寒富士の取り付きまでは少し判りづらいですが、道標やペンキ印を頼りに、ハイマツ帯を通過していきます。


ちなみに雌阿寒岳・オンネトーコース8合目からも阿寒富士を目指すことができます。

8合目からの分岐の方が道が判りやすいので、不安な方はオンネトーコース8合目から阿寒富士を目指すのもおすすめですよ♪
⑤阿寒富士登山道
阿寒富士の登山道は火山礫で、足をとられやすくはありますが、比較的歩きやすい道のりです。

ジグザグの登山道を登っていくと、後ろには雌阿寒岳の迫力ある姿を見ることができます。

黒い地面が赤色に変わっていき、正面に見えてくる大きな岩を過ぎると山頂はすぐそこです!
⑥阿寒富士
標高1,476mの阿寒富士山頂に到着です!

山頂は開けていて平らなところも多く、オンネトーや雌阿寒岳を望むことができます。


ガスに包まれることが多い阿寒富士山頂ですが、少し待っていると晴れ間がのぞく瞬間も多いので、しっかりと休んでいって下さいね♪
⑦オンネトーのほとり休憩舎(下山)
下山は来た道を戻ります。下山後は登山口前にある「オンネトーのほとり休憩舎」に、ぜひ立ち寄ってみて下さい!

フードやドリンク、スイーツ、ちょっとしたお土産も購入できます。

登山後のソフトクリームは格別なので、ぜひ食べてみて下さいね♪
【スポット情報】オンネトーのほとり 休憩舎