糖尿病の人に多い睡眠時無呼吸症候群 早期に気づくためのサインとは?
編集部
糖尿病の人に睡眠時無呼吸症候群が多いというのは本当ですか?
佐々木先生
本当です。当院でSASの検査を受ける人にも、糖尿病の人が一定数います。とくに、糖尿病の人では自覚症状の乏しい「隠れSAS」が多いと報告されています。気づかないまま日常生活に影響していることも少なくありません。
編集部
なぜ糖尿病の人に多いのでしょうか?
佐々木先生
糖尿病による肥満や内臓脂肪の増加が気道を狭くし、睡眠中の呼吸を妨げることが理由の一つです。また、自律神経の乱れなども要因の一つと考えられています。糖尿病とSASは互いに悪影響を及ぼし合う関係にあります。
編集部
「SASかな?」と思ったとき、検査は入院が必要ですか?
佐々木先生
必ずしも入院が必要というわけではありません。まずは簡易検査をおこない、寝ている間の呼吸状態や酸素濃度を調べます。その結果を踏まえて、より詳しい精密検査が必要と判断された場合でも自宅でできます。自身の状態に合わせて段階的に検査を進められますし、思い当たる人は近隣の病院で気軽に相談してみてください。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
佐々木先生
SASは家族から「いびきが大きい」と指摘されて受診する人もいれば、日中の強い眠気や熟睡できないといった自覚症状で来院される人もいますが、中でも「朝起きても疲れが取れていない」という人は要注意です。検査は自宅で簡単におこえますし、治療を始めた人からは「朝すっきり目覚められるようになった」「受けてよかった」という声を多く聞きます。糖尿病のある人はもちろん、そうでない人も思い当たる症状があれば、ぜひ一度検査を受けてみてください。
編集部まとめ
糖尿病は全身の合併症を引き起こす病気であり、その中には隠れSASも含まれます。眠気や疲れが「年齢のせい」と思っている人でも、じつは睡眠時無呼吸症候群が原因かもしれません。糖尿病と診断されている人やリスクが高い人は、ぜひ一度SASの検査を検討してみてはいかがでしょうか。

