盗撮カメラを仕掛けやすい場所は? 防犯のプロの解説にゾッとする

盗撮カメラを仕掛けやすい場所は? 防犯のプロの解説にゾッとする

行動とチェックの『習慣』で防ぐ!防犯対策

最後に盗撮されないための防犯対策を紹介します。

狙われやすい場所での行動習慣

まず何よりも大切なのは、『ながらスマホ』をしないことです。エスカレーターや電車内では気が緩みやすく、スマホやイヤホンに集中していると周囲への注意力が下がります。

実際に盗撮は、被害者自身が気づかず、保安員や第三者によって発見されるケースが多くありました。だからこそ周囲に意識を向けるという基本が、もっとも重要な防犯対策になります。

電車内の女性の写真

※写真はイメージ

また、バッグは身体の前に持ち、背後に死角を作らないようにしましょう。これは不審な接触に気づきやすくするためです。

不自然に後ろから接近してくる人がいれば、立ち位置を変える、声を出すなどの行動も有効といえます。

仕掛けられやすい場所でのチェック習慣

トイレや更衣室を利用する際には、不自然な穴や異物がないかを確認する習慣を持ちましょう。

トイレのドア、窓の周りや生理用品のゴミ箱なども、ひと通り確認することをおすすめします。

宿泊施設では、鏡やコンセント、照明などをひと通り点検することが有効です。

トイレに入る女性の写真

※写真はイメージ

いずれの場所でも共通するのは、違和感を無視しないことです。もし不審な物を見つけても触らず、写真で記録を残し、管理者や警察に通報してください。

周囲に注意を向ける意識を持つ!

盗撮は『エスカレーターや電車のように直接狙われる場面』と『トイレや宿泊施設のようにカメラを仕掛けられる環境』の両方で発生します。

どちらも共通しているのは、ほんの一瞬の油断や違和感の見落としが被害につながるということです。

筆者が現場で見てきた事案でも、被害者本人が気づかず第三者が発見するケースが多くありました。

それだけに、周囲に注意を向ける意識と、環境をチェックする習慣が大切。

犯罪者の視点を一度だけ想像することは不快な作業ですが、防犯の第一歩です。

狙われやすいシーンと仕掛けられやすい環境を知り、日常の小さな行動に落とし込むことで、被害を大きく減らすことができます。

りょうせいさんの顔写真 記事執筆 りょうせい

元警察官。警察歴10年。
交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。
行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。
現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。
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[文・構成/りょうせい]

配信元: grape [グレイプ]

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