毎日ドリル 脳トレクイズに挑戦
東京湾のシーバスジギング

東京湾のシーバスジギング

決して難しい釣りではないがめちゃくちゃ簡単でもない

1997年に完成した東京湾アクアラインは、房総半島の活性を高めると同時に多くの魚たちを呼び寄せる魚礁にもなっている。

橋脚を始めとする様ざまな建造物は物陰が大好きなシーバスの溜まり場だ。

「ここなら絶対お祭りが起こるはず」と思わせる魅惑のステージだが、そうは問屋が卸さない。

アクアラインの橋脚周りを攻めても、なんと船中ノーバイトという事態も起きた。

「これがシーバスの面白いところだよ」とヨッシーは笑う。

「シーバスなめるなってことですよね」と、イチロウとトモキが賛同する。

すでにクーラーの中には数本のシーバスが収まっているから、気持ちには余裕がある。

だが、もう少しシーバスの引きを味わいたいのが本音だ。

「どうやら今日はシーバスの群れが小さいみたいだね」とヨッシー。

「小さい群れが、比較的速いスピードで回遊しているイメージ。ちょうどいいタイミングでジグが落ちてくるとワーッと食いついてくるけど、長く続かないのはすぐに群れが抜けちゃうからだろうね。あんまり食い気は高くないみたいで、ジグを選んで食ってきてる。ガチでお食事しているというよりは、ちょっとつまみ食いしてる感じかな」

さすがのシーバスと言えども、のべつまくなし「祭りだ、祭りだ!」とどんちゃん騒ぎしているのではないのだ。

つまり、ムラはある。

釣れるポイント、釣れないポイントもある。

シーバスジギングは決して難しい釣りではないが、かといってめちゃくちゃ簡単なわけでもない。

そのサジ加減が絶妙だから、ビギナーからベテランまで多くのファンを惹きつけている。

我われのほうこそ、シーバスに釣られているのだ。

ヨッシーが繰り返す。

「鉛製の高くないジグでいいから、色んな重さ、色んな形、そして色んなカラーを持ってきておくといいよ」

釣行の写真

シーバスの活性が低いときは波動の弱いバンブルズジグTG SLJ60gのタダ巻きで食わせた

風の塔で一大フェスティバル!入れ食いモードでシーバス爆釣

お祭り騒ぎになったときは、だれが何をやっても釣れるのがシーバスジギングだ。

ほぼ全員の竿が同時にブチ曲がり、カツオの一本釣り漁船さながらの勇壮さを見せる場面も少なくない。

しかし、「陽気なお祭り野郎」であるシーバスに勝ったと思えるのは、他の人があまり釣れていないときに釣ることである。

それをカッコよく成し遂げていたのが、トモのヨッシーとミヨシのお客さんだった。

二人に共通していたのは、釣り方を適宜変えていたことだ。

「落として巻くだけ」という超イージーな所作の中に、タダ巻き(速)、タダ巻き(遅)、早巻きからの止め、遅巻きからの止めなど、様ざまな工夫を織り込んでいる。

そしてシーンと静まり返ったシーバスにどうにか口を使わせるのだ。

トモのヨッシーとミヨシのお客さんは細かいテクニックを駆使しながら拾い釣りをし、ほかのアングラーたちを引き離していく。

「落として巻くだけ」という単純な作業だけについ単調になりがちだが、そこにどれだけ創意工夫を凝らせるかが大事なポイントなのだ。

「もともとよく釣れるシーバスジギングだけど、工夫がバチッとハマるともっと釣れるようになるんだよ」

静まった船中にドタバタとシーバスが暴れる音を響かせながら、ややドヤ顔のヨッシー。

釣れないときに釣る姿は悔しいが、カッコいい。

アクアラインの橋脚周りから羽田沖、そして再びアクアライン付近に戻ったころには、上げ潮が効き始めていた。

風の塔で、一大フェスティバルが始まった。

「キタ!」

「ほい食った!」

「こっちも!」

E2F取材班はもちろん、船中の全員がシーバスの引きを堪能している。

こうなるともう大騒ぎだ。

隣合ったお客さん同士がタモ入れを手伝うという、気持ちのいいシーンが連発する。

ヨッシーやミヨシのお客さんのカッコよさを忘れて、全員が主人公になっている。

「じゃ、揚がりましょうか」

お祭りは突然始まり、突然終わる。

時計を見れば14時。

沖揚がりの時間だ。

爽やかな充実感と満タンのクーラーを乗せて、船は港に戻る。

釣行の写真

ミヨシの突き出しで釣りトップ33本

釣行の写真

風の塔では巻き上げでもフォールでもよく釣れた

釣行の写真

終盤にシーバスの捕食スイッチが入り、このサイズが連発

釣行の写真

タダ巻きで50cm前後が連発

配信元: FISHING JAPAN