「胃潰瘍で吐血」するのはどのようなとき?吐血した場合の対応も解説!【医師監修】

「胃潰瘍で吐血」するのはどのようなとき?吐血した場合の対応も解説!【医師監修】

胃潰瘍で吐血したときの病院での対応と治療法

胃潰瘍で吐血したときの病院での対応と治療法

胃潰瘍で吐血したらすぐに病院に行くべきですか?

胃潰瘍による吐血が疑われる場合は、できるだけ早く病院を受診することが重要です。吐血の量が少なく、一度きりでおさまったようにみえても、胃のなかでは出血が続いている場合があります。特に、吐血に加えてめまいや動悸、息苦しさ、冷や汗、立ちくらみなどを伴う場合には、血液量の低下による影響が全身に及んでいる可能性があります。吐血は時間の経過とともに状態が変化しやすく、落ち着いたようにみえても再び出血するケースがあります。そのため、自宅で判断を続けるよりも、病院で原因や出血の状況を確認してもらうことが大切です。

胃潰瘍による吐血は病院でどのように治療しますか?

病院では、まず全身の状態を確認し、血圧や脈拍、採血結果などから出血の影響を評価します。そのうえで、原因を調べるために上部消化管内視鏡検査が行われます。内視鏡は、胃のなかを直接観察し、潰瘍の位置や出血の有無を確認します。出血が続いている場合には、その場で止血処置が行われます。具体的には、クリップで血管を挟む方法や、熱や薬剤を用いて出血を抑える方法があります。あわせて、胃酸の分泌を抑える薬も使用します。

吐血した場合は入院する必要がありますか?

入院が必要かどうかは、出血の程度や全身の状態、再出血のリスクによって判断されます。内視鏡で出血が確認された場合や、止血処置が行われた場合には、経過をみる目的で入院となることがあります。入院中は、再び出血が起きていないかを観察しながら、薬による治療を続けます。一方で、出血が軽く、全身状態が安定している場合には、外来での経過観察となるケースもあります。いずれの場合でも、医師の判断に基づき、再発を防ぐ治療計画が立てられます。

編集部まとめ

編集部まとめ
胃潰瘍は、潰瘍が深く進行すると血管が傷つき、吐血として症状が現れる場合があります。吐血は突然起こることがあり、見た目の量が少なくても、胃のなかで出血が続いている可能性があります。そのため、強い胃の痛みがない場合でも軽く受け止めず、放置しないことが重要です。

吐血がみられた際には、無理に動かず、飲食や自己判断での薬の使用を控えます。そのうえで、吐血の状況や体調の変化を整理し、早めの受診を検討しましょう。病院では内視鏡検査によって出血の有無や原因を確認し、必要に応じて止血処置や薬による治療が行われます。吐血は一時的に落ち着いたようにみえても再び起こる場合があるため、その後の治療や再発予防まで含めて向き合うことが大切です。

参考文献

『Management of Patients With Ulcer Bleeding』(American Journal of Gastroenterology)

『消化性潰瘍診療ガイドライン 2020(改訂第3版)』(日本消化器病学会)

配信元: Medical DOC

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