内視鏡検査の痛みを減らすためにできることは?
内視鏡検査前日・当日の食事
胃カメラ・大腸カメラの場合、前日の食事は消化の良いものを選び、繊維質の多い野菜やきのこ類、海藻、種のある果物は避けてください。胃内に食べ物や腸内に便が残っていると、検査時間が長引いたり、観察のために多くの空気を入れる必要が出てきたりして、結果的にお腹の張りや痛みが増してしまいます。最悪の場合、再検査を余儀なくされることもあります。きれいに胃や腸を空っぽにすることが、スムーズで痛みの少ない検査への近道です。
内視鏡検査を楽にする姿勢・呼吸法
検査中は、体の力を抜くことが痛みを減らす最大のポイントです。緊張して肩や点滴をしている腕に力が入ると、喉や肛門の筋肉も締まってしまい、カメラの動きを妨げてしまいます。鼻から深く息を吸い、口からゆっくりと長く息を吐く「深呼吸」を意識すると、副交感神経が優位になりリラックスしやすくなります。お腹の力を抜き、ダラーっとベッドに身を委ねるような姿勢を心がけましょう。
内視鏡検査を楽に受けられる医療機関を選ぶポイントはある?
痛みの少ない検査を受けるためには、医療機関選びも重要です。日本消化器内視鏡学会の専門医が在籍しているかどうかが一つの目安になります。また、鎮静剤の使用に積極的か、鼻からの胃カメラに対応しているかなどをホームページで確認すると良いでしょう。実際に受診した人の口コミや評判も参考になります。
「内視鏡検査」の痛みについてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「内視鏡検査」の痛みについてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
内視鏡検査はなぜ痛くなるのでしょうか
齋藤 雄佑(医師)
内視鏡検査の痛みは、主に「伸展刺激(伸ばされる痛み)」と「圧迫刺激(押される痛み)」によるものです。胃カメラでは喉の反射、大腸カメラでは腸が引き伸ばされたり、空気でパンパンに張ったりすることが痛みの原因となります。また、不安による筋肉の過度な緊張も痛みを強く感じる要因の一つです。
大腸内視鏡検査で痛みが強く感じる人の特徴はなんでしょうか
齋藤 雄佑(医師)
腹部の手術歴があり腸に癒着がある方、極度に痩せている方、女性で骨盤が狭い方、重度の便秘症の方は、腸管の形や動きの制限によりカメラの挿入が難しく、痛みを感じやすい傾向にあります。また、過敏性腸症候群などで腸が知覚過敏になっている方も痛みを強く感じることがあります。
内視鏡検査で痛みを抑える方法はありますか
齋藤 雄佑(医師)
最も確実な方法は、鎮静剤(静脈麻酔)を使用して眠っているような状態で検査を受けることです。また、胃カメラであれば鼻からの経鼻内視鏡を選ぶこと、大腸カメラであれば技術力の高い専門医を選ぶことも重要です。検査中は、ゆっくりと息を吐く深呼吸を意識して、お腹の力を抜きことが痛みの軽減につながります。
胃の内視鏡検査は鎮静剤を希望したほうが苦痛が少なく済みますか?
齋藤 雄佑(医師)
はい、鎮静剤を使用することで、「オエッ」となる嘔吐反射や不安感を大幅に抑えることができ、苦痛は格段に少なくなります。特に過去の検査で辛い思いをした方や、不安が強い方には強く推奨します。ただし、検査後は車の運転ができないことや全身麻酔のリスクなども無視できません。ご自身の持病や年齢、スケジュールと合わせて検討してください。
まとめ 内視鏡検査は痛いときは自分にあった方法を選ぶ!
内視鏡検査の痛みは、適切な処置や工夫によってコントロールできるものです。「痛いから受けない」と検査を避けてしまうと、がんなどの重大な病気を見逃してしまうリスクがあります。
もし痛みに不安がある場合は、事前に医師に「痛みに弱いので鎮静剤を使いたい」「鼻からのカメラがいい」など、率直に相談してください。あなたに合った方法を選ぶことで、検査は驚くほど楽なものになります。自分の体を守るために、一歩踏み出して検査を受けましょう。
「内視鏡検査」で考えられる病気と特徴
「内視鏡検査」で医師が見つける病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
消化器系の病気
逆流性食道炎胃・十二指腸潰瘍
食道がんピロリ菌感染
胃炎
胃ポリープ潰瘍性大腸炎クローン病大腸がん大腸ポリープ内視鏡は、粘膜のわずかな色の変化や凹凸を見逃さず、早期がんの発見に最も有効な手段です。
「内視鏡検査」の関連症状
「内視鏡検査」の受診が望ましい症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
胃が痛いキリキリする
胸焼けがする
酸っぱいものが上がる
便に血が混じる
便が黒い
便秘と下痢を繰り返す
急に体重が減った
これらの症状が続く場合は、自己判断せず早めに消化器内科を受診し、内視鏡検査の必要性を相談してください。
参考文献
大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン
内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン

