
小栗旬と水嶋ヒロが“最悪で最高のバディ”を演じた2009年のドラマ「東京DOGS」(フジテレビ系)の第1~3話と最終話がTVer・FODで無料配信中。第3話に水嶋ヒロ演じるマルオの先輩・木内役でゲスト出演しているのは、ブレイク前の鈴木亮平。鈴木が盟友・小栗の主演作に出演していることに、今回あらためて視聴したドラマファンたちから感嘆の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
■第3話は水嶋ヒロ“マルオ”の交友関係がカギに
「東京DOGS」は、軍隊出身&NY警察所属の堅物エリート刑事・高倉奏(小栗)と、暴走族上がりで女性に目がない人情派刑事・工藤マルオ(水嶋)という正反対の2人がバディを組んで事件に立ち向かっていくアクション・コメディ。
「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一氏が脚本を担当。高倉たちが追うマフィアのボス“神野”の関係者で記憶喪失のヒロイン・由岐を吉高由里子が演じているほか、特殊捜査課メンバー役で勝地涼、東幹久、大塚寧々、三浦友和らが脇を固めている。
第3話で描かれているのは、マルオの弟分、蒲田シゲオ(矢崎広)が殺人の濡れ衣を着せられるエピソード。高倉とマルオが殺人現場に急行すると、殺されていた男はシゲオの祖父母の食堂で強引な取り立てをしていた悪質な取り立て屋だった。
マルオから事情を聞いた特殊捜査課の刑事たちはシゲオを疑うが、マルオにとってシゲオは暴走族時代から可愛がっていた弟のような存在。マルオはシゲオの無実を証明すると息巻くが、肝心のシゲオとは連絡がつかない――。
■鈴木亮平はヤクザ上がりの兄貴分・木内役
そんな第3話に、マルオとシゲオの先輩・木内役で出演しているのが、当時俳優デビュー4年目の若手時代だった鈴木亮平。ヤクザあがりの木内は組織を抜けて足を洗い、クリーニング屋を営みながら妻と生まれたばかりの赤ん坊と3人で幸せに暮らしている。無骨だが面倒見がよく、マルオたち後輩からも慕われているキャラクターだ。
殺人の容疑をかけられ連絡が取れなくなったシゲオを心配してマルオの捜査に協力。チンピラたちに囲まれ激しい暴行を受けるシーンでは壮絶なアクションも披露している。
鈴木と言えば大河ドラマ「西郷どん」(2018年)で主演を務めた押しも押されもせぬ国民的俳優。作品によって大幅な体重の増減を伴う過酷な肉体改造をするストイックな役作りでも知られるが、2009年時点ではまだブレイク前。今回の無料配信で改めて視聴したドラマファンからも「鈴木亮平さん出てたんだ!」「細身でめちゃくちゃカッコいい!」「さすがアクションがキレッキレだし存在感ある」などの声が上がった。
■“恩人”小栗旬との共演作
この「東京DOGS」へのゲスト出演は、その後の鈴木のキャリアの面からも注目すべきキャスティング。というのも、主演の小栗とは熱い信頼関係で結ばれているからだ。
小栗とは、2007年のドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」でも共演。当時から小栗は鈴木の演技を高く評価していたといい、自身が監督を務めた2010年の映画「シュアリー・サムデイ」でも、小栗がプロデューサー陣を説得して鈴木をメインキャストに抜擢。2023年に鈴木が「日曜日の初耳学」(TBS系)に出演した際には「大きな役がとれない僕に『早く売れてくれ』とはっぱをかけ続けてくれた“恩人”」だと語っている。「東京DOGS」は、そんな2人の貴重な共演作だ。
さらにもう一つの“縁”もある。鈴木が広く知られることになったきっかけの一つ、映画「HK 変態仮面」(2013年)の脚本・監督を務めたのが、「東京DOGS」の脚本家・福田氏その人なのだ。
鈴木自身にとっても大きな意義があったに違いない「東京DOGS」の木内役。終盤では、木内の意外な本心が明かされ驚くべき展開が待ち受ける。ブレイク前の鈴木のフレッシュな演技が堪能できる貴重なエピソードといえる。
なお、FODプレミアムでは「東京DOGS」を全話配信中。“最悪で最高のバディ”高倉と工藤の出会いからクライマックスまでを一気見することができる。

