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いびきは体からのSOS? 「睡眠時無呼吸症候群」が招く命のリスクを医師が解説

いびきは体からのSOS? 「睡眠時無呼吸症候群」が招く命のリスクを医師が解説

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も、一時的に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。いびきの途中で呼吸が途切れ、浅い眠りのまま一晩を過ごしてしまうことで、日中の強い眠気や集中力の低下を引き起こします。放置すると生活の質が下がるだけでなく、重大な病気のリスクにもつながるため、早期の診断と治療が重要です。今回は88内科クリニックの加藤先生に睡眠時無呼吸症候群のリスクについて、詳しく伺いました。

※2025年12月取材。

加藤 勇人

監修医師:
加藤 勇人(88内科クリニック)

岩手医科大学医学部卒業。八戸赤十字病院、東京女子医科大学 糖尿病センター、新宿メディカルクリニック院長を経て、2025年より「88内科クリニック」を開院、院長となる。生活習慣病、内分泌代謝疾患、肥満症治療を中心に幅広い診療をおこなっている。

睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気?

睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気?

編集部

はじめに、睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気なのか教えてください。

加藤先生

睡眠中に10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」が何度も起こる病気です。本人は「寝ているつもり」でも、実際には呼吸が止まるたびに脳が覚醒し、浅い眠りを繰り返している状態になります。その結果、日中の強い眠気や集中力低下、倦怠感などが現れ、生活の質を大きく下げてしまいます。

編集部

どうして睡眠中に呼吸が止まってしまうのでしょうか?

加藤先生

睡眠時無呼吸症候群で最も多いのは、喉の奥の気道がふさがるタイプです。眠ると筋肉がゆるみ、舌や軟口蓋が落ち込むことで、空気の通り道が狭くなってしまいます。特に、肥満で首まわりに脂肪がついている、仰向けで寝るといった条件が重なると、より症状が起こりやすくなります。

編集部

どんな人が睡眠時無呼吸症候群になりやすいのでしょうか?

加藤先生

肥満は大きなリスク因子です。そのほか、加齢や喫煙、飲酒習慣、あごが小さいなどの骨格も影響します。男性に多い病気ですが、更年期以降の女性でも増えてきています。

編集部

SASを疑うときの初期サインはありますか?

加藤先生

代表的なのは、大きないびき、いびきの途中で突然静かになる(呼吸の途切れ)です。ほかにも、夜中に何度も目が覚める、朝の頭痛、熟睡感がない、日中の眠気が続く、といった症状があれば注意が必要です。ご本人より、家族が先に気づくケースも多いですね。

眠いだけじゃない! 放置すると命に関わることも?

眠いだけじゃない! 放置すると命に関わることも?

編集部

睡眠時無呼吸症候群は、放っておくと日常生活にどのような支障をきたすのでしょうか?

加藤先生

日中の強い眠気は代表的ですが、それだけではありません。脳が十分に休まらないことで、仕事中の集中力や記憶力の低下を招きます。さらに恐ろしいのは、眠気による交通事故や転倒といった、命に関わる二次被害のリスクも高まってしまう点です。

編集部

眠気だけでなく、体全体への悪影響も懸念されるのでしょうか?

加藤先生

はい。単なる睡眠不足の問題ではなく、「全身の健康リスク」として捉える必要があります。 無呼吸によって酸素不足が繰り返されると、体は常にストレス状態に置かれます。その結果、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を悪化させ、さらには心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる合併症を引き起こすリスクが高まるのです。心臓への負担も非常に大きく、最悪の場合、突然死を招くこともあります。

編集部

そんなに多くの悪影響があるのですね。

加藤先生

自覚症状が眠気だけに見えるため放置されがちですが、実際には全身の血管や心臓に負担をかけ続けている点が最大の問題です。徹夜を繰り返しているような状態と同じなので、眠気による交通事故や転倒など日常生活のリスクも高まります。気づかないうちに睡眠の質が落ち続け、様々な影響を及ぼすため、早期の対応がとても重要です。

配信元: Medical DOC

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