
葵わかな、神尾楓珠がW主演を務める10月12日(日)スタートの新ドラマ「すべての恋が終わるとしても」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)。同作の制作発表会見が行われ、葵と神尾をはじめ、藤原丈一郎、本田望結、山下幸輝、大塚萌香、白洲迅、市川由衣が出席。また、葵の上司役でレギュラー出演する久保田磨希が司会を務め、撮影中のエピソードや見どころなどを語った。
■“忘れられない恋”をテーマにした切ないラブストーリー
本作は、葵と神尾が演じる、高校の卒業式の日に付き合い始めた同級生の男女を中心に、リアルでちょっぴりほろ苦い恋模様を紡ぐ物語。
誰かの恋の終わりは、誰かの恋のはじまり…すべての恋はどこかでつながっている。この世の全てのものに必ず訪れる“終わり”を、切なさだけでなく前向きに捉え、誰しもの胸の中にある宝物のような記憶を思い出させてくれる…“忘れられない恋”をテーマにした切ないラブストーリーとなっている。
■「小学生2人ぐらいいるかな?という感じで」と現場の雰囲気を明かす
由宇と真央を演じる葵と神尾は、今作が初共演。葵は「お会いする前はクールな印象でしたが、実際はフランクで少年がそのまま大きくなったような方で、楽しく撮影できました」と振り返る。
「葵さんは実年齢より大人っぽいイメージで、楓珠さんは子供…」とスタッフからのタレコミが入ると、神尾は「見守られているなと感じることはありました」と明かす。葵も「楓珠くんと丈一郎くんが組み合わさると、すごい子供が加速するんです(笑)。小学生2人ぐらいいるかな?という感じで」と暴露。「家のシーン、ずっとキャッキャしてたよね?」と本田に振り、本田も「一緒に小学生にならず、私も見守ってました」と同意していた。
近すぎて一歩を踏み出せない幼なじみの颯と莉津を演じるのが、藤原と本田。藤原は、撮影で印象に残っていることを問われ、「夏の撮影だったので暑かったんですよね。夏のシーンだったらいいんですけど、冬のシーンを撮ることが結構多くて、マフラーを巻いての撮影は大変でした。しかも、セミの鳴き声が俺たちの芝居を邪魔してくる(笑)。でもその中でも集中して出来たなという思いがありますね」と回顧。さらに、「暑いけど本番になると汗が止まっちゃうんですよ。プロです」とドヤ顔で語り、笑いを誘っていた。
また、関西出身同士の藤原と本田だが、藤原が「僕が関西弁でしゃべって、関西出身ですよね?って話しても、頑なに関西弁を出さなかったんですよ」と、本田とのやり取りを告白。本田は「現場で関西弁を出さないって決めてて」と自身のルールを明かしつつ、「でも今回は“関西、関西”のお兄さんがいらっしゃったので、なかなか関西弁を我慢できなかったです」と吐露。そんな藤原は、神尾から「自分でなにわ男子のなにわ担当って言ってました」と暴露され、「言わんでいいねん」とタジタジになっていた。
■「僕らの結末はなかなかざわつくんじゃないかな」
とある秘密を抱える高校生の蒼と沙知を演じるのが山下と大塚。山下は「すごく穏やかな現場で、ゆっくり時間が進んで。あっという間の撮影期間だったけれど、それでも濃密な時間を過ごせました」と明かし、大塚は「自分がこの立場だったらこういう選択ができるのかな」と難しい関係性を演じたと語った。
そして、恋の酸いも甘いも知る大人な関係性を野北と郁子を演じるのは、白州と市川。見どころを聞かれ白洲は「ドラマティックでもあり、生々しさもあるという。言うなれば…ドラマティックリアルラブストーリー」と決めるも、すぐに「ダサいな。絶対使わないでください」と照れ笑いを見せる。
「10代、20代、30代それぞれの恋愛模様が描かれていくんですけど、年を重ねれば重ねるほど考えることが増えていくし、考えられる余裕が生まれてきちゃうなと思っていて。白黒つけられないというか、そのグレーな感情をぜひ楽しんでほしいし、年代ごとに違う恋愛も楽しんでほしいし。僕らの結末はなかなかざわつくんじゃないかな」と意味深なコメントを残した。
一方の市川は「郁子が自由ですごく振り回すから、本当に野北さんがかわいそうなんです」と本音を話し「どういう風に演じればいいんだろうと悩みました。説得力を出すために監督と話しながら作り上げました」と思いを語った。
■一番共感した好きなキャラクターは?

また、8人の登場人物の中で一番共感した好きなキャラクターを全員で発表する一幕も。
「すごくドラマティックな役」(葵)「人として強いし、大人だし、尊敬の部分もある」(神尾)「話が進むことに成長が見えたり、お芝居していても引っ張ってくださった」(藤原)「ひたむきな姿勢に共感しました」(本田)と4人が莉津を指名する人気っぷりを見せたほか、大塚は自身が演じた沙知を、山下は由宇を、市川は野北を、白洲は颯を指名し、それぞれが理由を語った。
■“宝物のような記憶”を表現
さらに会見の後半では、今作の重要なポイントとなる絵と、人生の宝物のような記憶に寄り添うストーリーにちなみ、“宝物のような記憶”を絵で表現することに。
葵は、落ち込んでいたときに父親から掛けられた言葉を絵にし、神尾は兄弟の写真を絵で再現。藤原はデビュー日と明かし、飛行機を貸し切って大阪から東京へ移動する場面をイラストにして披露する。本田は藤原にドッキリをかけられたときの思い出としてカッパの絵を描いた。
また、山下は北海道で初めて行った始球式の様子を描き、野球好きの父親への親孝行ができたとすてきなエピソードを。大塚は幼少期の“じいじ&ばあば”との思い出を、白洲は子供の頃に青森に住む祖父母の家に訪れた時の思い出を絵にし、二児の母である市川は、「何にも代えられない、かけがえのない大切な記憶です」と、自分の子供が生まれた時の瞬間のイラストを笑顔で披露していた。

