
松嶋菜々子が主演を務めるドラマ「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の第5話が2月5日に放送された。正子(松嶋)の因縁の相手に直接つながる事案が展開し、正子がザッコクを立ち上げた目的に向けていよいよ本格的に動き出す様相を見せた。(以下、ネタバレを含みます)
■松嶋菜々子演じる敏腕調査官が悪徳脱税者を成敗
同作は、テレビ朝日系列の連続ドラマ初主演となる松嶋が、“決して脱税を許さない”東京国税局の敏腕調査官・米田正子(よねだせいこ)を演じる社会派・痛快エンターテイメントドラマ。
東京国税局・資料調査課職員の圧倒的な情報収集能力と調査スキルは“マルサ”(国税局査察部)をしのぐと言われ、1人あたりが見つける隠し所得は年間数億円にものぼるという。脱税者を震え上がらせる、税務調査最後の砦(とりで)となるこの部署は、“料”の米偏を取って“コメ”と呼ばれている。そんなコメの中に新設されたドラマオリジナルの部署・複雑国税事案処理室、通称・ザッコクが今作の舞台となる。
正子が招集したザッコクのメンバーとして、東大卒の財務省のキャリアで数字のスペシャリスト・笹野耕一役で佐野勇斗、人心掌握術の天才でワークライフバランス重視の俵優香役で長濱ねる、強運だけが取り柄の古町豊作役で高橋克実、正子の元上司で和菓子好きの飯島作久子役で大地真央が出演。
ほか、経済産業大臣・鷹羽宗一郎役を千葉雄大、宗一郎の議員秘書・灰島直哉役を勝村政信、ザッコクを毛嫌いする上長・麦谷実役を戸次重幸、正子の父・田次役を寺尾聰と、個性豊かなキャスト陣がそろう。
■ザッコクの次なるターゲットは、バックに大物がついていると予想される動画配信者
冒頭、正子の姿があったのは、亡くなった政界の元大物・鷹羽錦之助(小野武彦)のお別れの会。息子の宗一郎は、首相への野望をのぞかせつつ、涙で取材に応じていたが、その言葉は秘書の灰島が用意したもので、涙も“演技”だった。
正子は、その会場で故郷の新潟で暮らす父・田次と会って驚く一方で、引退しても政界に幅を利かせていたほどの大物とのつながりに違和感を覚え、「ヌカの匂いがする」と脱税の予感をかぎつけたのが動画配信者・ポンギ★カナちぇる(川津明日香)。
カナちぇるは、チャンネル登録者数5000人弱にも関わらず超セレブ生活を送っていた。ザッコクメンバーがその背景を探るなかで、「バックに相当強力な“パパ”がいるんでしょうね」という優香のつぶやきに、正子が口にしたのが宗一郎の名だった。
■宗一郎、さらに正子が驚くもう一人の宿敵が浮上
ザッコクメンバーが調べ始める中、正子に情報屋を介して人気モデル・助川葵(優希美青)がネタをタレこみたいと接触。葵は以前ザッコクがターゲットにした美容クリニックの院長とつながりがあった人物だが、宗一郎の愛人でもあった。正子は俄然興味を持った。
葵は手切れ金+口止め料の500万円を渡され、突然関係を切られたのだという。心当たりとして「多分、私以外にも愛人がいました」と葵。その愛人と思われるのは、カナちぇるだった。
一方、ザッコクメンバーたちの調べで、カナちぇるは会社経営者の下柳健太郎(後藤剛範)とも愛人関係にあり、子どもがいることも明らかになった。
そして正子や作久子、古町が目を丸くすることになったのが、彼らのバックについているのが、元東京国税局員の税理士・箱山哲郎(浅野和之)だったこと。箱山は作久子と同期で、正子が錦之助の悪事をあと一歩のところまで追いつめたときに「時には目をつぶることも必要」と阻止した因縁の相手だった。
前のシーンを振り返れば、灰島に頼まれ、葵に渡す500万円もの“足がつかない”札束を用意したのも箱山。銀行で用意されるものだと100万円が専用の紙帯でまとめられているが、灰島が渡した金はバラの状態で出所をたどりにくくしているのだろう。箱山は今や“悪徳税理士”と成り下がっていた。
■箱山の老かいさに正子は怒りに震える
正子がずっと苦々しくテレビに映る宗一郎を見ていたのは、錦之助の一件もあってのことと思われる。正子の故郷・新潟が地盤である鷹羽家と、国税局の上司だった箱山。正子の宿敵との対峙がいよいよ動き出した。
カナちぇると下柳の件では、国税局時代の知識と経験を生かした箱山が作り上げた脱税スキームを、法の抜け穴を使った行き過ぎた節税を不当として認めない「行為計算否認」という切り札で追及。だが、箱山自身は、自分の下にいた若手税理士が下柳の会社の担当だとして逃れた。
「箱山を駆除しなければ、バカどもはこれからも増え続ける」。正子は怒りに震えながらそう吐き出した。
一方、カナちぇるのことが火元となって宗一郎も炎上中なのだが、そこで不審な動きがあった。灰島のスマホに「依頼完了」と届いたメッセージ。灰島は「口座に振り込んだ」と返信した。相手は誰なのか、「依頼」とはなんのことなのか。灰島のニヤリとした口元にゾクッとしたが、第4話では彼が田次に会いに行った場面があったことも心にとどめておかなければいけないだろう。
SNSには「箱山、手ごわい」「箱山、最低だな」「ラスボスは箱山?」「浅野さんって良い人の役も憎たらしい役も本当にお上手」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

