詐欺被害を経験し、学んだこと
似たような道を歩くとは、さすが親子だ。そして母は、おもちゃで遊んでいる2歳の孫娘に視線を送った。
「この物価高ですものね。あなたも育児中、少しでも稼ぎたくて動いたんでしょう」
「うん…」
「不安を感じて家族を助けたいと思った気持ちは、間違いじゃない。ダメだったのは、詐欺を見抜く力をきちんとつけていなかったこと。そしてそれは、これから学んでいけばいいのよ」
「お母さん…」
「…って、私も失敗したから言えるんだけどね」
ふと、消費生活センターの職員が言っていた「主婦は狙われやすい」という言葉がよみがえる。主婦が狙われやすいのは、世間と隔離されやすく、育児の合間でしか動けないので、詐欺相手にはうってつけだからなのかもしれない。
そして家族を助けたい、負担をかけたくないという意志があるからこそ…相談せずに泣き寝入りをしてしまう。だから、副業詐欺が多いのだ。母は穏やかに言う。
「今回のこと、教えてくれてよかった。あなたが詐欺被害の話をすることで、私も改めて引っかからないようにしなくちゃって思えたわ」
「そうなんだ」
「ええ。話すことによって、周囲への注意喚起にもなるのよ」
「…そっか」
その言葉に救われたような気がした。
母の温かい言葉に救われましたね。家計がひっ迫していたり、子どものためにお金が必要だったりすると、追い詰められてしまうものです。そんな切実な想いにつけこむのが詐欺の手口。改めて「簡単に稼ぐ方法はない」ことを、心に刻んでおきたいですね。
当然ですが、詐欺の加害者がいちばん悪いですね。ですが、わたしたちも防衛の意識を高めなくてはいけません。「泣き寝入り」という悲しい結末を防ぐために、教訓となるお話でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

