
100点超の浮世絵で紐解く猫の世界
本展では、100点を超える浮世絵作品を「猫の姿」「猫と暮らせば」「猫七変化」「おもちゃ絵猫」の4つのジャンルに分けて展示します。
猫本来の野性味を感じさせる姿から、女性とじゃれる愛くるしい姿、どこか怖くてもかわいい化け猫、さらには人間を猫に見立てて繰り広げられる「おもちゃ絵」まで、人の暮らしや文化に溶け込んだ猫たちの多彩な表情をお楽しみいただけます。
しなやかな体つきや滑らかな毛並み、気まぐれだったり甘えん坊だったりする気性。私たちが「猫らしい」と感じる仕草の多くは、ハンターとしての習性によるものです。本展では、こうした猫の生態や歴史、人間とのかかわりにスポットを当て、現代にも通ずる昔から変わらない猫たちの姿をご紹介します。単に「かわいい」だけではない、猫の魅力と猫のいる社会の奥深さをご堪能ください。


歌川国芳から広重まで、20名超の絵師による猫表現
本展のもう一つの見どころは、総勢20名を超えるそうそうたる絵師たちによる、それぞれ異なる猫の表現です。
初めて錦絵を手掛けたとされる鈴木春信や、風景画の名手・歌川広重をはじめ、浮世絵界随一の猫好きとして知られる歌川国芳とその弟子である月岡芳年・河鍋暁斎など、各絵師の個性が光る猫表現の違いも堪能いただけます。
特に歌川国芳は、平安時代の『源氏物語』に宮廷で寵愛される姿が描かれて以来、江戸時代に肉筆画や浮世絵版画に盛んに登場するようになった猫を、様々な作品として生み出しました。国芳の猫愛が詰まった作品群は、本展の目玉の一つとなるでしょう。


