節分の季節、本来なら無病息災を願うはずの食卓が、義母の陰湿な嫌がらせで台無しになった──。SNSのThreadsに投稿された悲痛な訴えが話題となっています。
投稿者は、夫と4人の娘を持つ母親だといいます。今年の節分も、子どもたちと恵方巻きを買いに行くのを楽しみにしていたところ、突然義母が訪ねてきました。手にしていたのは5本の恵方巻きだったそうです。
6人家族なのに、用意されていたのは5人分。しかも、こうしたことは今回に限ったことではなく、夫も受け入れている様子だといいます。
あまりのショックに、その夜は夕食を口にすることができなかったという投稿者。家族の中で自分だけが“透明人間”のように扱われる状況に対して、SNS上では、義母や夫の振る舞いを批判する声が多数上がりました。
このように、特定の家族だけを食事から排除し、精神的に追い詰める行為は「モラハラ」ではないのでしょうか。家族問題にくわしい原口未緒弁護士に聞きました。
●弁護士がズバリ「ハラスメントであることは明白」
──義母の行動のように「特定の家族の食べ物だけ買ってこない」「与えない」といった行為は、モラルハラスメントに該当するのでしょうか。
「モラル」ハラスメントにあたるかどうかは一概に言えませんが、「ハラスメント」であることは明白でしょうね。姑からの嫁に対するいじめや嫌がらせでしょう。
──義母の行動を受け入れている夫の態度も、モラハラにあたりますか。
夫としては、妻と母の間に入ることを避けたい心理が働いて、どうしてもそこから逃げてしまいがちなのですよね。
ただ、逃げているくらいならよいのですが、積極的に妻を排除するような言動をしたり、嫌がらせに加担しているのであれば、同じようにハラスメントに該当するでしょうね。
●被害者は「真面目で優しい」傾向も
──同じような家族関係に悩む人たちにアドバイスをお願いします。
これまでに私が受けてきた相談を踏まえると、モラハラを受けやすい奥様には、真面目で優しいという共通点が見られます。真面目だからこそ、相手の言動をそのまま間に受け止めてしまいやすいのです。
こうした特性には良い面もありますが、結果としてモラハラを助長させてしまう要因にもなってしまいがちです。まずは、間に受けすぎないこと、過度に反応しないことをおすすめします。
いったん冷静になり、自分で考えたり、信頼できる人に相談してみたりしましょう。時間だけでなく、別の部屋に移動するなど「空間を置く」ことも意識してください。
モラハラの被害者は、日常的に「お前が悪い」といった言葉を浴びせられ、自分でも「私が悪い」と思い込んでしまいます。しかし、第三者から「それはおかしい」と指摘されることで、初めて自分の置かれた状況に気づけることも多いのです。

