100万円もの大金を義兄に貸している状況で、ハワイ旅行に行くと爆弾発言をした義兄の彼女。あまりにもふざけた計画に、ついに春奈は堪忍袋の緒が切れて…。
怒りは限界に達した
春奈「ハワイへ行かれるんですか?」
私の声は震えていただろう。しかし、お酒ですっかり酔っぱらった義兄と亜美さんは、こちらの様子に気づくことなく笑いながら自慢した。
亜美「そうなの、もう楽しみすぎてさ~」
義兄「俺5kgもダイエット成功したんだぞ、ジム通ったしな~」
100万円もの借金返済を保留にしながら、海外旅行計画を企てるなんて。悪気なく借金している相手の優太の前で言うのも、無神経だ。今まで我慢していたけれど、もう我慢ならなかった。
春奈「そういうのって…先に借金を返してからというのが、筋じゃありませんか?」
気がつけば、彼らに批判めいた言葉を投げていた。
対立する夫、逃げる義兄たち
優太「おい、春奈!今その話するときじゃないだろ」
優太が険しい表情で咎める。この状況でまだ義兄側をかばおうとする彼にもイライラした。
春奈「優太はおかしいと思わないの?100万円借りて返せない人がハワイにいくなんて聞いて」
優太「いや、兄さんは、そのうち返してくれるって…」
春奈「もう3か月も経ってるんだよ。少しでも返してくれた?」
優太「それは…」
次に私は義兄へ視線を送った。目が合った彼は、少しだけ身をのけぞる。
春奈「お義兄さん、一体いつ返す予定だったんですか」
義兄「えっと…」
春奈「借用書もなく、生活が落ち着いたら返すだなんてずさんすぎませんか?」
こうなるともう止められない。元々私は、嫌なことは嫌ときっぱり言えるタイプの人間だ。優太の肉親だからずっと我慢していたが、あまりの無神経ぶりに猫かぶりもできなくなる。
義兄「なんだよ急に…優太、俺たち今日は帰るわ」
弟嫁に叱られた義兄カップルは、逃げるように家を出る。亜美さんは私と目も合わせなかった。

