
2024年、韓国で熱い支持を集めた映画『Hear Me : Our Summer』が、『君の声を聴かせて』の邦題で9月26日(金)より日本で公開される。本作は、主人公の男女が手話によって距離を縮めていく優しくピュアな初恋の物語。主人公ヨンジュンを演じるのは若手個性派俳優ホン・ギョン、ヨンジュンが恋に落ちるもう一人の主人公ヨルム役にはノ・ユンソ、そしてヨルムの妹ガウルには、本作で商業映画デビューを果たした元「IZ*ONE」のキム・ミンジュが起用されている。今回は、キム・ミンジュにインタビュー。映画のことと合わせて、目標に向かう道のりの中で彼女が意識してきたことについても語ってもらった。
■演じるガウルへの共感が出演の決め手に
――今回、出演オファーが来た時の気持ちから教えてください。
最初に台本を読ませていただいたときに、私が好きなテイストの映画だったので、ぜひやりたいと思いました。それから「この年齢でこそ出られる映画」だと思ったので、上手に表現したいなとも思いました。
――この年齢でこそ出られるって思ったのは、なぜでしょうか?
ガウルと私は実は同い年なんです。ですので、これまで歩んできて、経験してきた人生と、これから先のことを考えた時の不安、そして情熱などに共感できて「私と同じだな」「等身大の姿を自然に演じられそうだな」と思ったので、そのような気持ちになりました。
――共感できること部分は多かったですか?
そうですね。ガウルは小さい時から夢を持って努力をし続けてきた人物で、私も幼い頃から練習生として、その時々の目標に向かって一生懸命頑張ってきました。 そういう意味では夢を持つガウルの姿を見て見習いたいなと思いましたし、私自身も頑張ってきたからこそ共感できるところがたくさんあるなと思いました。
■プロの選手に見えるように水泳を猛特訓
――逆に自分自身とはちょっとかけ離れているなと思って、近づくように意識したところはありますか?
手話と水泳は、特に頑張りました。水泳に関してはガウルはプロなので、プロ選手に見えるように先生とできる限り時間を割いて練習をしました。 ただ、ガウルのような堂々とした姿というのは自分にはないので「ガウルだったらどうしたかな、どうしてここまで頑張れるんだろう」ということを考えながら演じました。
――もともとは泳げなかったそうですね?
はい。それもあって、水と親しくなるところにとても時間を割きました。ただ、準備期間が2カ月ぐらいありましたし、先生がいつもそばにいてくださったので、頑張れましたね。実際の水泳の選手たちがどのように歩いて、どのようにストレッチをして、どのようなルーティーンを送っているのか、繰り返しているのかを 調べたりもしました。 腕の角度なども先生と一緒にプロに見えるように練習しました。
■頑張るのを休むことも必要「一歩下がって自分を見るようにしてきた」
――ガウルもミンジュさんも目標に向かって頑張ってきた人生だったとおっしゃっていましたが、目標に対して頑張れなくなっちゃうタイミングでは、どのように自分を奮い立たせてきましたか?
できるところまではベストを尽くしてきたことが多い気がしています。 そこまで頑張って、それでも力が出なくなってしまった時には頭を軽くして、あるいは一歩下がって自分を見るようにしてきましたね。
――なるほど。1歩引いてきたんですね。
なんでもどんどん前に進むだけでいいわけではないと思うんです。ですから、少し休むというのは大切かなと。 休んだからといって、何かそれが大きな問題になるわけでもないので、つらい時は特に休む勇気を持つことが必要かなと思っています。
――そんなミンジュさんの今後の目標は?
今はまだ、やったことのあるジャンルよりも、やったことのないジャンルの方が圧倒的に多いので、たくさんのキャラクターを経験して、実力をつけていきたいです。
――その中でも特に興味のあるジャンルはありますか?
例えば、アクションですかね。でも、アクションに限らず、まだやったことのない、新しいジャンルに挑戦していきたいです。
◆取材・文=於ありさ、撮影=MANAMI

