【健太視点】妻が返済を渋るワケ
姉に借りたお金を返せそうな状況にホッとしていると、愛梨がそれとなく話し出した。
愛梨「あのさ、うちの親からお金借りたじゃん?」
健太「うん。すぐにお返ししないとね」
愛梨「うちの親はさ、これはお祝い費用だから返さなくていいよって言うの。だから、お言葉に甘えてもいいのかなぁ、って」
それは耳を疑うような提案だった。いくら義両親の祝意があったとしても、返さないと気が引けるような大金を借りていたからだ。
「え……でも、なかなかの大金だし、流石に返した方がいいんじゃない?」
「でも~、新婚旅行もあるし、新生活の費用もかかるじゃん?いずれ子育ての資金にしてもいいわけだから、感謝していただいておこうかなって…」
そんな愛梨の意見に密かに揺らぐ、自分の心を俺は感じていた。そして愛梨は、思いがけないことを言い出した。
「お義姉さん夫婦からもお金借りたもんね。そっちは返さないとダメなの?ご両親から返してもらって、こっちの分はお祝いに…とかさ?」
愛梨からの提案にびっくりした。あまりにも厚かましいし、うちの両親から返させるというのも同意できない。
「ちょっと待って。姉ちゃんだって余裕があるわけじゃないから、返さないなんてできないよ」
「そう?でもさ、両家の支援額は同額の方が、あとあと面倒なことにはならないと思うんだけどな~」
愛梨からの提案がズレたものと感じつつ、愛梨の話に少し納得してしまっている自分を感じていた。そんな状況もあり、姉にすぐにお金を返すことができなかったのだ―――。
妻・愛梨からの提案は、厚かましいものでした。それなのに、心が揺らいでしまった健太。お金のトラブルは、のちのち家族付き合いに影響します。きちんとして欲しいものです…。
主人公・美雪は、健太から話を聞き、60万円が返ってこないことを覚悟し始めます。ですが、父に相談したのをきっかけに、事態は一転。あんなに返済を渋っていた弟夫婦が「返す」と言ってくれたのです。実は、美雪の父が返済がないことを愛梨の父に告げ、愛梨は「お金の無心をするなんて、みっともない」と叱責されたそうです。
弟夫婦は、若気の至りだったかもしれませんが、その分、強烈な報いを受けることとなりました。新婚旅行をキャンセルし、改めて2人でお金を貯めたのちに行くことにしたそうです。同じ過ちを二度と繰り返さず、幸せな家庭を築いて欲しいですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

