ネットゲームにのめりこむ夫を心配していた、ゆうか。しかし、ゲームのチャットで他の女といちゃつく夫を見て、ついに怒りをあらわにします。
夫の変貌には女の影響が?
夫の変貌は、生活リズムの乱れだけにとどまりませんでした。
ある日の夜…リビングのソファーでうたた寝をしていた私は、ふと目を覚ましました。
部屋のすみでパソコンのディスプレイだけが光っています。ともあきはヘッドセットをつけ、一心不乱にキーボードをたたいていました。私は飲み物を取りに行くついでに、何気なく彼の背後から画面をのぞき込みました。
そこには、目をうたがうようなチャットログが流れていました。
一人の女性キャラクター「A子」という人物と、夫が交わしている言葉は、もはや「仕事の予習」の域を完全に超えていました。
仮想空間で堂々の「不倫」?
「A子ちゃん、お疲れさま。今日も会えてうれしいよ。仕事のつかれも吹っ飛ぶな」
ともあきの打ち込みに対し、A子という女子大生を自称するユーザーが返します。
「ともさん、待ってたよ! さびしかったんだから。今日も一番に守ってくれる?」
「もちろんだよ。A子ちゃんはオレが守る!他のやつには指一本、触れさせないから」
「ともさん本当にやさしい、好きになっちゃう……。ねえ、週末もずっと一緒にいてくれる?」
「ああ、みっちり冒険しよう。A子ちゃんのためなら、なんだってするよ」
心臓がドクンと大きく波打ちました。
メンバーたちが「うわー不倫だー」と茶化していますが、ともあきは否定するどころか、陶酔したような早さで言葉をつむいでいきます。私やみかには、一度も向けたことのない、甘ったるい言葉の数々。
「……何してるの、これ」
私が思わず声をかけると、ともあきは飛び上がらんばかりにおどろき、あわててブラウザを閉じました。

