気を付けていても、理解されないことはある
そんな中、エントランスで再び奥様と遭遇しましたが、お互いに軽く会釈をするのみ。目を合わせてももらえず、音に気を付けていても、もう関係は改善しないのだと妙に納得しました。
「……決めた。あの家にしよう」
私は以前見た、大きな庭のある一戸建てに決めました。
「よし、契約しよう。俊也、新しいお家は、お庭で思いっきり走れるぞ!」
「おにわ!?ほんと!?わーい!」
俊也の屈託のない笑顔を見て、涙があふれました。この笑顔を守るために、私は強くなろう。 マンションを売却する手続きが進むにつれ、私の心は少しずつ軽くなっていきました。
あとがき:「分かってもらえない」という諦めの先の強さ
対策を重ねても届かない虚しさ。最後に投げかけられた「甘えすぎ」という言葉は残酷ですが、それが千鶴に「もうここには居場所がない」という覚悟を決めさせたようにも見えます。
誰かを悪者にするのではなく、住環境を変えることで自分たちの尊厳を取り戻そうとする千鶴の姿は、とても勇敢です。息子の笑顔を守るために、母として一歩前へ踏み出す強さに勇気をもらえます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

