「デブ」同級生の何気ない一言が、20代女性をICU送りにした…!摂食障害の壮絶な現実【作者に聞く】

「デブ」同級生の何気ない一言が、20代女性をICU送りにした…!摂食障害の壮絶な現実【作者に聞く】

【ナース漫画】「摂食障害と心のケア」01
【ナース漫画】「摂食障害と心のケア」01 / 画像提供:ナース専科

幼少期から絵を描くことが大好きで、漫画家として活動中のアヤさん。現在は看護師・看護学生向けの総合WEBメディア「ナース専科」にて、看護師から寄せられたエピソードをもとにした漫画を連載している。今回は、公開されているなかから『摂食障害と心のケア』を紹介するとともに、著者に摂食障害に対する思いを聞いた。
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02 / 画像提供:ナース専科
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■体重30キロ未満、心停止の過去

看護師8年目の夏、20代の女性・横山さんがICUに入室してきた。彼女は体重30キロ未満の重度な摂食障害を患っており、医師のメモには「心停止後」などと記載されている深刻な状況だった。飢餓状態で解決すべき身体的な問題は山積みだが、一番の問題は横山さんの心のケアだった。

横山さんは中学時代、ふくよかな体型を理由にいじめに遭い、摂食障害の外来に通っていたという。その後も完治することはなく、焦る気持ちから拒食症になり、ゼリー飲料を一口ほど摂取しても嘔吐(おうと)してしまう状態に陥っていた。

■「増える」は悪、「減る」は正義

カロリーを気にしてしまうことから、命をつなぐための点滴さえも嫌がる横山さん。「体重が減れば正義、増えれば悪」。そう思い込んでしまい、何年間もこの苦しみのなかにいる。

看護師たちは、摂食障害の患者には「(体重が)増える」「治療」などの言葉を使わず、「コントロールしますね」という声かけを徹底することにした。言葉ひとつで患者の精神状態が大きく左右されるからだ。それ以降、横山さんは少しだけ落ち着いた様子を見せたという。

■「心ない一言」が人生を壊す

本作以外にもさまざまなナース漫画を投稿しているアヤさん。今回のテーマである摂食障害について、自身の考えを語ってくれた。

「摂食障害に関してはすべてがそうだとは言いませんが、目立つ原因の一つとして周囲の心ない一言だったり、誹謗中傷があげられると思います。人それぞれにコンプレックスはありますが、それに対して他人がさらに傷を深掘りすることで、よいことは何ひとつ生まれないと思います」

他人の体型に対する無責任な発言が、その人の人生を大きく狂わせてしまうことがある。「この漫画の患者さんのような人がいるという事実を、改めて知っておいてほしいという気持ちで描きました」とアヤさんは訴える。

「ナース専科」にて連載している漫画は、実際に現場の看護師から募集したエピソードばかりだ。医療の最前線で何が起きているのか、漫画を通じて知ることができる。

取材協力:ナース専科(@nursesenka)

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