コーヒー「謎の市民権を得ていて、我々の生活に干渉してくる意味わかんない存在」一体どんなコーヒーなら「好き」になれるのか?【作者に聞く】

コーヒー「謎の市民権を得ていて、我々の生活に干渉してくる意味わかんない存在」一体どんなコーヒーなら「好き」になれるのか?【作者に聞く】

漫画家のおけべち(@okbechi)さんが趣味にしたのは、なんと「苦手なはずのコーヒー」。コンビニコーヒーや喫茶店の本格派コーヒーを飲んで、苦手なコーヒーをわかろうとあれやこれやと思考するエッセイ漫画『苦手なコーヒーをわかりたい』を紹介するとともに、話を聞いた。


■「コーヒーは味があまり好きではないものの、飲むことはできる」そんな存在だった
【漫画】『苦手なコーヒーをわかりたい』を読む
【漫画】『苦手なコーヒーをわかりたい』を読む / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

『苦手なコーヒーをわかりたい』01_002
『苦手なコーヒーをわかりたい』01_002 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

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『苦手なコーヒーをわかりたい』01_003 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

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『苦手なコーヒーをわかりたい』01_004 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

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『苦手なコーヒーをわかりたい』01_005 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

おけべちさんのコーヒーに対する印象は、「謎の市民権を得ていて、我々の生活に干渉してくる。意味わかんない存在」だった。味やカフェインが苦手だからこそ自分にはどういうものならあっているのかわかりたいと、コーヒーを趣味にするところからスタート。

スタンダードなコーヒーを飲むと、「コーヒーの味だ」と思うばかりで「へー」という感想しか出てこない、おけべちさん。そこから、豆によって苦みや酸味に違いがあることがわかるようになっていく。「いろんなコーヒーの楽しさとわからなさを描いていきたい」と素直にコーヒーと向き合っていくエッセイ漫画である。

『苦手なコーヒーをわかりたい』01_006
『苦手なコーヒーをわかりたい』01_006 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

――本作の制作の経緯を教えてください。

XやInstagramで現在も公開している『⽇記まんが』というエッセイ漫画をきっかけに、本作の担当編集さんにお声がけいただいたことが最初のきっかけです!趣味や「⼊⾨」を題材にした漫画を描いてみたいという気持ちがあったので、コーヒーやワイン、ミニ四駆や⾃作PCなど、今までに私が⼿を出してきた趣味への⼊⾨漫画シリーズを描こうと考えたのが最初の構想です。

ただ毎回違うジャンルに挑戦していると、伝えたいメッセージがブレたり⾃分⾃⾝も漫画のために趣味を始めるようなことになってしまいそうで現実的ではないと考え、企画としては「コーヒー1本」に絞った形で提案しました。そこから担当編集さんやダ・ヴィンチWeb編集⻑さんと⼀緒にタイトルや構成を考えて、今の形になりました。結果として、コーヒーに絞って本当によかったと思います!ちなみに、2024年5⽉に友⼈たちと⼀緒に制作した雑誌に掲載した『別にコーヒー好きじゃないけどコーヒーを淹れるやつやりたい⽇記』という5ページの漫画が、本作の企画のベースになっています。

『苦手なコーヒーをわかりたい』01_007
『苦手なコーヒーをわかりたい』01_007 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

――おけべちさんは「コーヒーが苦⼿」だそうですが、普段はどのような飲み物が好きですか?

もともとは完全に紅茶派で、毎⽇数杯は⽋かさず飲んでいて、いろんなブランドの茶葉を試したりもしていました。第2話で描いていますが、カフェでも紅茶やハーブティーなどを飲むことが多いです。ただ、最近は連載の影響でコーヒーの探求が以前より進んでいることもあり、ほぼ毎⽇コーヒーを⾃分で淹れて飲んでいます!

『苦手なコーヒーをわかりたい』01_008
『苦手なコーヒーをわかりたい』01_008 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

――コーヒーが苦⼿で困ったことはありましたか?

ど真ん中のコーヒーの味があまり好きではないものの、飲むことはできるので困ったことはほとんどないです。ただ、カフェインにとても弱い体質で、1⽇に1杯しかコーヒーを飲めず…。たった1杯でも体調に影響が出たりするので、1⽇の中で飲むタイミングを⼯夫する必要があります。そういう⾯で不便なことは多いです。カフェインに強い⼈が羨ましいです!

『苦手なコーヒーをわかりたい』01_009
『苦手なコーヒーをわかりたい』01_009 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

――「少しずつ好きなコーヒーを⾒つける旅」を漫画にするにあたり、どのようなところをこだわっていますか?

嗜好品であるということもあり、コーヒーという趣味はとても奥深く、強い熱を持って探求している⼈がとても多いです。ただその分、コーヒーへの興味が薄い⼈からは敷居が⾼く⾒える側⾯があるとも感じています。それは少し興味を持っている⼈にとっても同じで、⾃信を持って「コーヒーが好き」と⾔いにくい⼈も多いのではないでしょうか。

この漫画では、コーヒーという⽂化へのリスペクトを⼤切にしながらも、私が等⾝⼤でコーヒーを楽しんだり苦戦している姿をたくさん描くことで、読者の皆さんが少しでもコーヒーを気軽に楽しめたらうれしいと考えています!

『苦手なコーヒーをわかりたい』01_010
『苦手なコーヒーをわかりたい』01_010 / 画像提供:(C)おけべち/KADOKAWA

――連載中の『苦⼿なコーヒーをわかりたい』の今後の⾒どころを少しだけ教えてください。

1〜4話では受動的にコーヒーを楽しんでいるエピソードが中⼼でしたが、第5話で道具をそろえたことをきっかけに、「⾃分なりのコーヒーの楽しみ⽅」を探求するエピソードが増えていき、だんだんと能動的な楽しみ⽅になっていきます。今後は、ゆっくり少しずつコーヒーに前のめりになり、いつの間にか「コーヒー好き」みたいになっていく様⼦に着⽬してもらえると、より楽しんでいただけるかと思います!

――そのほかにどのような漫画を描いていますか?

『苦⼿なコーヒーをわかりたい』の連載をしながら、XやInstagramで『⽇記まんが』という1ページ漫画を公開しています。こちらはコーヒーにかぎらない⽣活に関するエッセイで、先述の通り、今回の連載が始まったきっかけでもある⼤切なシリーズです。このシリーズをまとめた『おけべち⽇記』という本をオンラインショップやコミティアなどで販売したりもしています。連載と合わせてこちらも現在進⾏形で⼒を⼊れている活動なので、ぜひたくさんの⽅に楽しんでいただけるとうれしいです!

コンビニコーヒーやドリップコーヒーなど手軽なところからスタートし、道具を揃えて本格的なコーヒーの世界へ入り込んでいくおけべちさん。


取材協力:おけべち(@okbechi)

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配信元: Walkerplus

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