「おもしろい顔」の真意がわかった!
日が経つにつれて、そのママは授業前に「あ、息子くんだ」と息子に話しかけてくれることが増えました。それでも私は、息子を「おもしろい顔」と言われたことを相変わらず根に持っていたのです。
そんなある日、授業後に立ち寄った場所で、そのママと鉢合わせした日がありました。すぐに立ち去るのは不自然なので、適当にママに話しかけると、それまでの意地悪なイメージとは真逆の気さくな雰囲気。そして、ニコッと笑いながら言われたのです。「息子くん、お父さんにそっくりですよね」。
私はそのとき、大事なことを思い出しました。そのママと夫は、以前同じ会社にいた顔見知り……。さらに当時の2人は、メディアに出て話をする仕事という共通点がありました。そうして、やっとわかったのです。この人は夫のことを知っているからこそ、親しみや懐かしさを込めて、息子に接してくれていたのだということが。このことに気づき、私はようやく腑に落ちました。
息子を「おもしろい顔」と笑うママ。失礼な人だと思っていたけれど、実は夫と顔見知りでした。夫と息子の顔が似ているので、親近感を持ってくれていたのだと思います。ずっと感じていたモヤモヤは晴れたけれど、それってつまり、夫の顔がおもしろいということ?などと、私はまだ考えてしまいます。一方で夫は「へぇー、そういうことだったんだ」とうれしそう。そんなお気楽な性格も、息子に受け継がれているといいけれど……と思ったのでした。
著者:おかもとえみ/30代女性・主婦。1歳男児、0歳女児のママ。接客業や事務職、広告制作会社を経て現在は主婦ライター。ずぼらでマイペースな子ども好き。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

