体位変換に役立つアイテム

体位変換を行うために必要なアイテムを教えてください
体位変換を行うためには、姿勢を安定させ、身体への圧を分散させるために、ポジショニングクッションが必要です。ポジショニングクッションは、膝の下や背中、腰回りなどに入れて、体位の調整をするのに役立ちます。ポジショニングクッションには、さまざまな形や大きさのものがあり、介護される方の状態に合わせて選択されます。
体位変換の際にあると便利な補助具はありますか?
体位変換を行う際は、スライディングシートやスライディンググローブなどの補助具があると便利です。スライディングシートは、滑りやすい素材でできており、摩擦抵抗を減らすことで、介護される方の皮膚や関節への負担を減らしながら、少ない力でも身体を動かせます。また、スライディンググローブをはめてベッドと身体の下に入れて、身体をなでるように動かすと、ベッドと身体の間のずれを解消することもできます。
参照:『床ずれ予防パンフレット』(日本褥瘡学会)
自動で体位変換を行ってくれるベッドや補助具はありますか?
はい、近年自動で体位変換を行えるベッドや補助具が開発されています。例えば、自動寝返り支援機能のあるベッドがあります。このベッドは、一定時間ごとにゆっくりと傾き、介護される方の体位を変えることが可能です。また、自動体位変換機能のついたマットレスもあります。このマットレスは、約15分ごとに身体の各部分を順に持ち上げて、小さな体位変換(スモールチェンジ)を繰り返します。自動体位変換機能のあるベッドや補助具は、介助者の腰痛などの負担を軽減できるうえに、夜間の体位変換でも利用者の睡眠を妨げず実施できます。
参照:『福祉用具・介護ロボットの開発と普及2024』(厚生労働省)
編集部まとめ

体位変換は、寝たきりの方の健康を守るうえで欠かせないケアの一つです。褥瘡の予防をはじめ、関節拘縮や肺炎、むくみの予防などさまざまなメリットがありますが、介護者にとっては身体的な負担が大きい作業でもあります。本記事で紹介した体位変換のコツを押さえて、ポジショニングクッションやスライディングシートなどの補助具を活用しながら、無理のない範囲で継続的な介護をめざしましょう。
参考文献
『褥瘡について』(一般社団法人日本褥瘡学会)
『体位により変化する換気運動と呼吸機能』(日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌2020年第28巻第3号)
『褥瘡診療ガイドライン(第3版)』(日本皮膚科学会)
『介護の特定技能評価試験学習テキスト改訂第2版~介護技能・介護の日本語~日本語版』(公益社団法人日本介護福祉会)
『床ずれ予防パンフレット』(日本褥瘡学会)
『福祉用具・介護ロボットの開発と普及2024』(厚生労働省)

