大腸カメラ、CT、MRIの使い分けは?
編集部
大腸カメラ、CT、MRIはどのように使い分けるのでしょうか?
牛腸先生
スクリーニング(初期発見)では便潜血検査という「便の中に目では見えない血液が混じっていないかを調べる検査」をおこない、異常があれば大腸カメラで精密検査します。CTは「大腸がんによる狭窄がある」「術後の癒着がある」といった、大腸カメラの検査をおこなうことが困難な場合に選択されることがあります。また、MRIはがんの進行度や転移の有無を詳しく調べる際に用いられます。このように、検査の目的によって役割が異なります。
編集部
CTでもポリープやがんは見つかりますか?
牛腸先生
はい、CTでもポリープやがんを見つけることはできますが、現実にはポリープやがんがある程度の大きさにならないとCTでは見つけづらいという難点もあります。CTでは、数mm単位の早期病変は見逃されることがあるため、確定診断をするには結局大腸カメラによる検査が必要になります。
編集部
自分に合った検査を選ぶにはどうすればいいですか?
牛腸先生
現実的には、大腸カメラが第一選択になります。なによりもポリープやがんの早期発見・治療が同時におこなえる点が、大きな利点となるからです。ただし、高齢で下剤を飲むのが難しい人や、寝たきり・歩行が困難な人など、体力的に負担が大きい場合には、代替としてCTによる大腸検査が選択されることもあります。いずれにしても、自分に合った検査を選ぶために、まずは医師に相談するとよいと思います。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあれば。
牛腸先生
CT検査では進行した大腸がんしか見つからないことが多く、早期発見にはやはり大腸カメラが最も有効です。「大腸カメラの検査を受ける前に、下剤を飲まなければならないのがつらい」と感じる人も多いですが、現在ではさまざまなタイプの下剤があり、味や飲みやすさの違うものも登場しています。下剤をクリニックや病院などの医療機関内で飲むことができる施設も増えているため、安心して検査を受けることができると思います。また、普段から便秘がない人であれば、洗浄力は落ちますが錠剤タイプの下剤を使用することもできます。体調や便通の状態に合わせて最適な方法を選べますので、まずは医師に相談してみてください。
編集部まとめ
大腸がんは早期発見が何より大切です。CTでは進行がんしか見つからないことも多く、確実に調べるには大腸カメラが最適です。気になる症状がある人や、検診を受けていない人は、この機会にぜひ検査を検討してみましょう。

