最期に必要な介護用品・福祉用具・医療機器と費用

最期に向けて準備した方がよい介護用品や医療機器はありますか?
身体の状態に応じて必要なものは異なりますが、一般的に終末期に備えて検討すべき物品は以下のとおりです。
介護用ベッド(特殊寝台)
体圧分散マットレス(エアマット)
車椅子
移動用リフト
ポータブルトイレ・おむつ類
口腔ケア用品
吸引器
在宅酸素濃縮装置
経管栄養関連用品
お看取りセット
以上はあくまで一例で、本人の状態によって必要なものは変わります。何を揃えるべきかはケアマネジャーや訪問看護師に相談し、専門家の助言を仰ぎながら適切な用品を選びましょう。
看取り介護に必要な介護用品などは介護保険サービスでレンタルできますか?
はい、多くの福祉用具は介護保険を利用してレンタルすることが可能です。介護保険の福祉用具貸与サービスでは、要介護認定を受けた利用者が車椅子や介護ベッドなどの福祉用具を月額制で借りることができます。原則として要介護2以上の方が対象ですが、要支援や要介護1でも手すりや歩行器など一部の用具は借りられます。レンタル費用には介護保険が適用されるため、利用者負担は費用の1割~3割です。このように介護保険を使えば経済的負担を軽減できますので、必要な福祉用具は遠慮なくレンタルを活用しましょう。
看取り介護に必要な介護用品などにかかる費用の目安を教えてください
介護用品・福祉用具のレンタル費用は、介護保険を利用すれば月数千円程度の自己負担で収まることがほとんどです。
例えば、介護用ベッド(特殊寝台)のレンタル料は機種にもよりますが月額6,000~10,000円程度が相場です。その場合、1割負担の方なら月700~1,000円前後で利用できます。車椅子は月額2,000~4,000円程度(自己負担200~400円)、歩行器は月額2,000円程度(同200円)といった具合です。ただし、利用者の所得区分によって2割あるいは3割負担になる場合はその分費用も増えます。
一方、介護保険が適用されない費用として留意すべきものもあります。例えば、紙おむつや使い捨て手袋、清拭シートなどの消耗品は基本的に全額自己負担です。これらを含めて費用について考える必要はありますが、経済面で不安がある場合も、遠慮せずケアマネジャーに相談して公的支援を最大限活用しましょう。費用面の心配を減らしておくことも、安心して看取りに臨むための大切な準備といえるでしょう。
葬儀は最期を迎える前に手配をしておいた方がよいですか?
可能であれば、葬儀の準備は最期を迎える前にある程度は手配しておくことをおすすめします。身近な方の死を目前に控えて葬儀のことを考えるのは辛いかもしれませんが、事前に決めておくことで看取り後の負担が軽減され、心に少し余裕を持って故人を見送ることができます。具体的には、生前のうちにどの葬儀社に依頼するか、葬儀の規模や形式、宗教者への依頼、予算の範囲などを家族で話し合っておきましょう。本人が話せる状態であれば、葬儀やお墓について希望がないか確認しておくことも大切です。
編集部まとめ

在宅で最期を迎えるためには、早めの準備と多職種の連携、そして何より家族の支えが欠かせません。最期の時間は決して悲しみだけではなく、大切な方と過ごすかけがえのないひとときでもあります。後悔のないように、お互いの想いを伝え合い、専門家の力も借りながら見送りの準備をしてください。住み慣れた我が家で、大切な家族が最期の瞬間までその人らしく過ごせるよう、皆で支え合って穏やかな看取りを実現しましょう。「自宅で看取れてよかった」といつか思えるような最期の時間を迎えられることを、心より願っています。
参考文献
『第1章高齢化の状況(第3節 1-4)』(内閣府)
『介護保険と福祉用具「レンタル・販売対象種目」』(一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会)

