毒蛇咬傷の治療
毒蛇咬傷の治療は、原則入院治療となり、噛まれたヘビの種類や症状に合わせた対症療法がおこなわれます。受傷部位や毒素の注入量、経過した時間などにより対応が異なるほか、症状のあらわれ方には個人差があります。排毒やコンパートメント症候群の予防のため、患部周辺の切開処置を試みるケースもあります。
アナフィラキシー(ショック)の兆候が見られる場合は、気道確保やアドレナリンの注射などをおこないます。
毒蛇咬傷の応急処置について
国内に生息する毒ヘビでは、アナフィラキシーショックを除くと、咬まれた直後に重篤な症状が出ることはまれとされています。万一ヘビに咬まれてしまったとしても、必要な応急処置を施し、できるだけすみやかに適切な医療処置が受けられるよう、落ち着いて行動することが大切です。
咬まれた直後であれば、流水で傷口を洗い毒をもみだすようにすると、体内へ入る毒素の量を減らすことができます。市販されているポイズンリムーバーなども正しく使えば有効です。
アレルギー反応の兆候に注意したうえで、医療機関に連絡します。
患部は過度には動かさず、腕時計や指輪など、受傷部位周辺が腫れたときに身体を締め付ける恐れのあるものは外しておきましょう。手や足の根元をきつく縛るような対処は必要ありません。
ヘビの判別のため、咬んだヘビを写真に撮ることができると、診断や治療で役立ちます。
毒蛇咬傷になりやすい人・予防の方法
毒蛇に噛まれやすいのは、山林や農地で仕事をする人や、登山やキャンプ、川釣りなどのレジャーを趣味にする人です。一般的に、自然と触れ合う機会が多い人は、毒蛇咬傷への注意が必要と言えます。ヘビの目撃例があるような場所では、やぶや草むらには不用意に近づかないことが賢明です。
毒蛇咬傷を確実に予防する方法はありませんが、行動や服装に気をつけることで大きく発生リスクを下げることができます。
ヘビと遭遇しそうな場所では慎重に行動し、ヘビを見かけた場合も近づいたり驚かせたりしないようにすることが大切です。特に、毒蛇咬傷は夕方や日が陰ってくる時間帯に多く発生するため、この時間帯の行動にはより注意が必要です。
山林などへ出かける際は、できるだけ肌の露出を減らし、厚手の靴下やズボン、軍手などの着用を心がけます。
また、万一毒蛇に咬まれてしまったとしても、正しい知識をもとに落ち着いて行動することで、被害を最小限に抑えることができる可能性があります。
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急性腎不全
アナフィラキシーショックコンパートメント症候群参考文献
救急部カンファレンス 〈毒ヘビ咬傷の診断・治療〉
ジャパンスネークセンター|もし咬まれたら ヘビの判別
日本経済新聞|蛇にかまれ8万人超死亡 WHO「緊急医療整備を」
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