空き家を買うのはどんな人? 「自然豊かな環境」を求める人が3割超

売る側は「でも、こんな古い家、本当に買う人がいるの?」「どんな人が買うの?」と思うかもしれません。しかし、地方でも空き家のニーズは意外にあるのです。
全国の自治体に「空き家の利用希望ニーズ」について聞いてみたところ、売買(購入)が77.0%、賃貸(賃借)が23.0%でした。
空き家を購入した方の理由としては、「自然豊かな環境での生活を目的とした購入」が最も多く、次いで「Iターン」、「同一市区町村内での住替え」が続きました。また、空き家を賃貸した方の理由では、「初期費用を抑えることができる」が最多。その他には「購入する前に、まずは賃貸で地域での生活を体験したい」などの回答がありました。



コロナ禍以降におきた地方への移住ブームもあり、古いけれど安価な空き家は、初期費用を抑えて自分好みにリノベーションしたい層に注目されています。「こんなもの買う人いないでしょ」と思っていても、フリマアプリに出してみると意外なほどスムーズに売れることがあります。価値観が多様化している昨今、空き家にもそうした”ミラクル”が起きないとはいえないのです。
「いつか」のために、今できることから始めよう
人が住まなくなった家はどんどん傷んでいくので、空き家は「放置するほどお金も手間もかかる」のが現実です。一方で、社会的には、空き家の流通活性化を促す法改正や、「田舎暮らしブーム」のおかげで、空き家売却のチャンスが広がっています。親が元気なうちに、「誰も住まなくなったあとの家のこと」について、家族で話し合ってみるのもいいのではないでしょうか。自治体の「空き家バンク」をチェックしてみるのもいい方法です。たとえば、アットホームは2017年から、国土交通省のモデル事業として「アットホーム 空き家バンク」を運営しています。2025年12月末時点で886自治体が参加し、掲載物件数は10,000件を超えているそうです。
サイトでは、全国の空き家物件の検索はもちろん、「空き家所有者向けガイド」「解体費用シミュレーター」など、売る側にとってのお役立ち情報も掲載され、空き家のスペシャリストである「空き家相談士」を探すこともできます。こうした便利なサイトもぜひ活用してみましょう!
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私の友人も、夫の実家を処分するのにたいへんな思いをしたばかりだそう。空き家問題は早期対処が大鉄則です!「そのうちに」なんて言っていると、あっという間に家はボロボロ、周囲の大ひんしゅくをかうハメに…。まずは、家族みんなが集まる機会に、明るい調子で家の話題を出すことから始めてみませんか?
文=高梨奈々

