術後肛門障害の治療
術後肛門障害の治療は、骨盤低筋トレーニングや薬物療法が優先的に行われますが、改善が見られない場合は外科的治療が検討されます。
骨盤底筋トレーニング
肛門周りの筋肉(骨盤底筋)を鍛えるトレーニングが効果的です。肛門を締める運動を定期的に行うことで、便のコントロール機能を高めることができます。専門家の指導のもとで行います。
薬物療法
便の状態に合わせて、下痢を抑える薬や便の形を整える薬を使うこともあります。薬は医師の指導のもとで使用することが重要です。
外科的治療
保存的な治療で十分な効果が得られない場合、外科的な治療を検討します。肛門が狭くなっている場合は広げる手術を、便漏れがひどい場合は肛門の筋肉を修復する手術を実施します。症状が重く、日常生活に大きな支障がある場合には、人工肛門を検討することもあります。
術後肛門障害になりやすい人・予防の方法
術後肛門障害を予防するには、適切な手術と術後のケアが重要です。近年はホワイトヘッド手術よりも、肛門の機能や形態を温存する手術が推奨されています。
痔核手術などの肛門疾患に関する術後障害を防ぐためには、経験豊富な医師のもとで治療を受けることが大切です。
また、S状結腸がん・直腸がんなどの手術後に生じる排便機能障害は、根本的な改善が難しい場合もあり、治療方針については主治医と相談することが重要です。
すでに術後障害がある場合は、早めに専門医に相談してください。
関連する病気
クローン病潰瘍性大腸炎痔核
痔瘻直腸がん肛門周囲膿瘍多発性骨髄腫直腸肛門奇形
参考文献
WILEY Online Library「Defecation disorder and anal function after surgery for lower rectal cancer in elderly patients」
一般社団法人「日本大腸肛門病学会」
J-stage「肛門手術後障害の統計 と手術手技について」

