義家族のおかげで、ようやく義兄の借金を半分返してもらい、借用書も得た春奈たち。夫婦愛を取り戻したのもつかの間、家に帰った途端、義兄が襲来したのです。
義兄が怒鳴り込んできた
義兄「優太、なんだよお前、俺をハメたのかよ」
義実家から私たちを追ってきた義兄は、ずかずかとリビングに上がり込んできた。
優太「兄さんこそ、退職の理由はウソだったんじゃないか」
義兄「理由はどうあれ、生活がきついから借りただけだろ?優太も納得して貸してただろ」
優太「俺は兄さんが回復するまで手助けしようと思っただけで、退職理由がウソなら貸すつもりはなかったよ」
義兄「なんだよ冷たいなお前、家族だろ?」
義兄の反省しない態度に。ついに夫も我慢の限界がきたようだった。
あの夫が義兄を追い返した
優太「今は俺には春奈もいるんだから、こっちの生活が大事だよ。期限通りに返さないなら、訴えるから」
義兄「は?」
優太「借金返さないなら縁を切る。俺は本気だよ」
優太の表情は、怒りよりも悲痛さをにじませている。
優太「出て行ってくれよ。もう話すことなんてないから」
いつもは柔和な優太が身を震わせて怒るのを見て、義兄も言葉を失って出て行った。義兄が出て行ったあと、優太は脱力していたが、たった一言「言えてよかった」とだけつぶやいていた。
夫が家族のために大きな勇気を振り絞ってくれたことを、妻として感謝した瞬間だった。

