
「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つ、スナック店主兼シナリオライターのエミ。霊感ゼロながらも、なぜか彼女の元には続々とコワイ話が集まってくる…。そんな珠玉の“コワイ話”を1話完結で展開していく漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」。そこにつづられているストーリーは、フジテレビ「ほんとにあった怖い話」や「呪怨 THE LIVE」の脚本家でもあり、本作の原作者・穂科エミ(@hbdg1999)さんが集めた実話がもとになっているというから驚きだ。
今回は、第5話「近藤さん」の後編を紹介するとともに、穂科さんと漫画を担当している近原さんのおふたりに話を伺った。
■今回は全員が当事者…だが、何が起こったかは皆覚えていない不可解さがまた恐ろしい!!



今回はbar仲間であるゲイバーママの美和さんが持ってきたお話だ。
雨の日になるとこの街へ飲みに来る「近藤さん」。人当たりも羽振りもよく誰とでも楽しそうにお酒を飲むお客だが、近藤さんがお店を去ったあとは不思議と誰一人、顔も姿も話した内容も何も思い出せないという。さらに、近藤さんには絶対にしちゃいけない2つのタブーがある。これを破るととんでもない恐ろしいことが起きるというが…。
原作者の穂科エミさんは、この不気味な「近藤」さんの見解を「一番ピンとくるのは『怪異』、ですかねぇ…。花子さんやテケテケ、八尺様などと同じタイプの存在なのでは?と思いました」と話す。
漫画を担当した近原さんは「今回は全員が当事者になってはいるものの結局のところ何があったかは明瞭ではないですよね。その『はっきりとしない不可解さ』がじんわりとした怖さに繋がればな…と思って描きました」と話してくれた。
また、本作の結末にはキールというカクテルに込められたとある言葉が登場するのだが「後味と気味の悪さのなか、近藤さんから残された言葉が『最高の出会い』だったら、とんでもなくゾワ~ッとするなあと思う」という穂科エミさんのアイディアで採用されたという。
思わずタブーを破ってしまった美和さんが見たとんでもない恐ろしいこととは…ハラハラしながら読み切ってしまうホラー漫画。話についつい引き込まれてしまうことまちがいなし!
取材協力:穂科エミ(@hbdg1999)、近原
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