鈍的眼外傷の症状について
鈍的眼外傷を受けた直後は、目や目の周囲に痛みや腫れが生じることが多く、軽度の場合は、一時的な充血や痛み、腫れが主な症状となります。強い衝撃を受けた場合には、視力の低下や物が二重に見えるといった症状があらわれることがあります。
眼内の出血や網膜の損傷、水晶体のずれ(水晶体脱臼)などがある場合、視力が低下したり、視界がかすんだりすることがあります。
また、視野に小さな黒い点や虫のような影が見える「飛蚊症」や、視野の隅に光が走るように見える「光視症」、視野の一部が見えにくくなるなどの症状がある場合は、網膜剥離や視神経の損傷が疑われます。
重症なケースでは、眼球破裂や眼窩骨折が起こることがあります。眼球破裂が生じると、眼内の液体が漏れ出し、温かい涙が出ることが特徴です。
また、うずくような痛みや出血、視力の低下がみられます。破裂した眼球の炎症が長引くと、もう片方の眼球にも影響がおよぶことがあります。
眼窩骨折が生じると、目の腫れが生じ、眼球を動かしたときの強い痛みを感じることがあります。物が二重に見える、頬の感覚に違和感を感じるといった症状があらわれることもあります。
また、鈍的眼外傷を受けた直後から吐き気がしたり、眼球を動かすと強い痛みを感じたりすることもあります。
眼球内の圧力が上昇すると、強い眼の痛みや頭痛をともなうことがあり、急性緑内障の兆候である可能性があります。
また、網膜剥離や緑内障、白内障は、外傷を受けて半年ほど経ってから出現することもあります。これらの症状がある場合は、たとえ一時的に症状が改善したとしても、眼科専門医による適切な診察を受けることが必要です。
鈍的眼外傷の検査・診断
鈍的眼外傷は、視診や各種検査に基づいて診断されます。
まず、問診により外傷を受けた状況や症状を確認し、視力検査を実施し、視力の低下がないかを調べます。
細隙灯(さいげきとう)顕微鏡を用いた検査では、角膜や前房、水晶体の異常、虹彩の損傷の有無を確認します。また、眼底検査を実施することで、網膜や血管、視神経の状態を調べることができ、網膜剥離の有無などを確認します。
さらに、CT検査やMRI検査によって眼窩骨折や視神経の損傷の有無を確認し、骨や神経にまで損傷がおよんでいないかをくわしく調べます。

