都合のいいことばかり言わないで!
「依存は良くない? これからは家族をだいじにする?…じょうだんじゃないわよ!」
私は持っていた包丁を天板にたたきつけ、彼をにらみつけました。
「ゲームがなくなったから、仕方なく家族に戻ってくる? A子と連絡が取れなくなったから、私とやり直す? 自分がどれだけ卑怯なことを言っているか分かってるの? 」
ともあきは、私の言葉にこおりつきました。
「ゲームが続いていたら、あなたは今ごろ、A子と楽しそうにチャットをして…私のことなんて、ゴミのように捨てていたんでしょう! チャット履歴も全部、見たわよ。"離婚した方が自由になれる"って、彼女と笑い合っていたじゃない!」
夫へ突きつけた"再構築"の条件
重たい沈黙がリビングに流れました。私は呼吸を整え、一番大切なことを ともあきに告げました。
「まずは、自分がしてきたことについて、心から謝罪しなさい。私がどれだけ傷ついたか、みかがどれだけ寂しい思いをしてきたか…その重さを理解しなさい。 あなたがA子に貢いだお金、費やした時間…そして、私たちに向けた暴言。そのすべてを清算して!それができないなら、今すぐ離婚届を書いて」
思いの丈をすべてぶつけると、ともあきは真っ青になり、その場にヒザをつきました。
ゲームという支えをうしない、精神的にボロボロになっていた彼は、私の正当な怒りに抗う術を持たず、ただ、「ごめんなさい、本当にごめんなさい…」と、床に額をこすり付けてあやまり続けました。
その姿は、かつてのプライドの高い彼とは別人のように、みじめで、小さく見えました。

