家で受けられる訪問リハビリのサービス内容と利用方法

訪問リハビリではどのような介護リハビリを受けられますか?
自宅での生活を想定した実践的な介護リハビリを受けることができます。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪問し、歩行や立ち上がり、寝返り・起き上がり、座位保持などの基本動作の練習やトイレ、着替え、食事などの日常生活動作の訓練を行います。
また、関節が固くならないようにする関節可動域訓練や筋力トレーニング、転倒や褥瘡予防のためのポジショニングやマッサージ、嚥下や発声のリハビリなども含まれます。さらに、自宅の段差や動線を確認し、手すりや福祉用具の使い方、介護しやすい環境づくり、家族の介助の仕方を助言してくれるのも訪問リハビリの大きな特徴です。
参照:『訪問リハビリテーションとは』(健康長寿ネット)
訪問リハビリの利用条件と手続き方法を教えてください
利用条件は、多くの場合、要支援1・2または要介護1〜5の認定を受けていて、通院や通所でのリハビリが難しく、主治医が「訪問リハビリが必要」と判断していることが必要です。手続きの流れは、下記のとおりです。
市区町村の窓口や地域包括支援センターに要介護認定を申請する
認定後、ケアマネジャーがケアプランを作成し、そのなかには訪問リハビリを位置づける
主治医が訪問リハビリの指示書を作成する
希望する事業所と契約し、日程調整のうえでリハビリ開始を開始する
40〜64歳の方は、介護保険で利用する場合は、脳血管疾患などの特定疾病が原因で要支援・要介護認定を受けている必要があります。
参照:『訪問リハビリテーションとは』(健康長寿ネット)
訪問リハビリにはどの程度の費用がかかりますか?
訪問リハビリの費用は、介護保険か医療保険か、自己負担割合(1〜3割)などによって変わりますが、おおよその目安を知っておくことが大切です。
介護保険で利用する場合、訪問リハビリは通常20分単位で算定され、1回20分あたりの自己負担は1割負担で300円前後、40分で600円前後、60分で900円前後が一般的な目安です。一定以上の所得がある方は2割または3割負担となり、その場合は同じサービスでも自己負担額がおおよそ2〜3倍です。
また、リハビリの内容や事業所によっては、リハビリマネジメント加算、短期集中リハビリ加算などの加算がつき、1ヶ月あたり数百円程度の追加負担の発生があります。実際の金額は地域区分や事業所によって異なるため、具体的な負担額はケアマネジャーや訪問リハビリ事業所に見積もりを作成してもらい、確認しておきましょう。
参照:『訪問リハビリテーションとは』(健康長寿ネット)
編集部まとめ

介護リハビリは、工夫次第で家でも安心感を持って続けることができます。歩ける方は、歩行練習や立ち座り、下肢の筋力トレーニングなどを、転倒に気を付けながら少しずつ行うことが大切です。
寝たきりの方は、ベッド上での軽い運動などで筋力低下や拘縮、褥瘡の予防が期待できます。さらに訪問リハビリを利用すれば、自宅に専門職が来て、個々の状態に合ったリハビリ内容や家族への介助方法、住宅環境の工夫まで一緒に考えてくれます。専門職のサポートを上手に組み合わせることで、その方らしい生活を自宅で続けやすいです。
参考文献
『介護予防訪問リハビリテーションとは』(健康長寿ネット)
『高齢者の自立支援に資する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の活用』(厚生労働省)
『高齢者を対象にした運動プログラム』(厚生労働省)
『◆ベッド上で行う転倒予防のためのストレッチングと筋力トレーニング』(産業医科大学病院)
『地域包括ケアシステム』(厚生労働省)
『訪問リハビリテーションとは』(健康長寿ネット)

