ゆみこの話を聞いたさとみは、ゆみこなりの事情を理解しました。ゆみこは義両親に謝罪するといい、兄もゆみことの関係を見つめ直すと話します。この一件を乗り越え「親しき仲にも礼儀あり」という教訓を得た家族の結末は?
図々しかった兄嫁の反省
その後、私たちは何度か会って、ゆっくりと話をした。
ゆみこさんの実家のご両親は病気がちで頼れず、心配をかけたくないために「疲れた」「困っている」など言えないままだったこと。そして夫である私の兄も仕事が忙しく、どうしようもないと思っていた中で義両親が尽くしてくれて、最初は感謝していたのに、いつしか当たり前になってしまったこと。
「お義母さんやお義父さんのやさしさに甘えすぎてた。本当にごめんね」
ゆみこさんはそう言って、もう一度頭を下げた。 私は、ゆみこさんの事情を知り、少しだけ心が軽くなった。
「夫婦で話したの。これからは、ちゃんと分担して、お義母さんたちに甘えすぎないようにするって」
兄ともしっかり話し合い、自分たちでできる範囲のことはしっかり自分たちでやるということにしたらしい。
それぞれの信頼関係が回復し始める
それから数日後、兄から電話がかかってきた。
「ゆみこが母さんに謝りに行ったよ。これからはちゃんと手伝いをするし、おごってもらうのもやめるって」
兄の声は、とてもうれしそうだった。
「そうなんだ! よかったね」
「さとみのおかげで、ゆみことちゃんと話すきっかけになったよ。3児の父になったんだし、俺ももっと育児しなきゃダメだと思った」
私は、兄の言葉に、胸が熱くなった。そして、その日の夜、ゆみこさんからLINEが来た。
「さとみちゃん、お義母さんに謝ってきたよ。お義母さん、私のことは何も言わなかったけど、疲れてたんだなって分かった。これからはもっと思いやりを持って接するよ」
私は、そのLINEを見て本当に安心した。家族の信頼関係が崩れる前に話せてよかったと心から思った。これからはもっとお互いを尊重し合える関係を築いていけるだろう。

